この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。すでにあるサイトを直す場合の費用は、ホームページ改修の費用相場で扱っています。

ホームページ作成の費用はいくら?結論は「範囲」で決まる

ホームページ作成の費用は、次の3つでほぼ決まります。

  1. 範囲:ページ数と、付ける機能(問い合わせフォーム、予約、多言語など)
  2. 作り方:テンプレートを使うか、1から個別に設計するか
  3. 依頼先:制作会社か、フリーランスか、自社で作るか

中小企業の会社サイト(10ページ前後、問い合わせフォームあり)を制作会社に頼む場合、Coadexが診断ツールの費用比較で使っている目安は、30〜120万円 です(2026年9月時点)。幅が広いのは、上の3つの組み合わせが会社ごとに違うからです。

相場の数字だけを見ても、自社の金額は決まりません。先に「何ページを、どう作るか」を決めると、見積もりの幅は一気に狭まります。この記事では、その決め方を内訳から順に説明します。

ホームページ制作の相場は、依頼先でどう変わるのか?

同じ10ページのサイトでも、誰に頼むかで費用と、頼める範囲が変わります。金額だけでなく「どこまで任せられるか」で比べます。

依頼先 費用の傾向 任せられる範囲 向いている会社
自社で作る(作成サービス) 月額の利用料が中心 作るのも更新するのも自社 担当者に時間があり、ページ数が少ない
フリーランス 制作会社より抑えやすい 個人の得意分野による(デザインだけ、実装だけなど) 作りたいものが決まっていて、自社で指示を出せる
制作会社 目安30〜120万円 設計・デザイン・実装・公開・保守を一括 目的の整理から任せたい、担当者の時間が少ない

安さで選ぶと、あとで自社がやる作業が増えます。 自社で作れば費用はかかりませんが、原稿・写真・設定・更新をすべて社内で抱えます。フリーランスに頼む場合は、原稿や構成を自社で用意するほど話が早く進みます。

判断に迷うときは「目的の整理(誰に、何をしてほしいサイトか)を自社でできるか」で分けます。できるなら自作かフリーランス、できないなら設計から入る制作会社が合います。

ホームページ制作の費用の内訳は?工程ごとの目安

「30〜120万円」の中身を工程に分けると、自社の場合にどこが膨らむかが分かります。次の表は、中小企業のサイト(10ページ前後、問い合わせフォームあり)を制作会社に頼む場合に、Coadexが見積もりを分解するときの目安です(2026年9月時点。地域や会社の規模で前後します)。

工程 内容 目安 費用が膨らむ条件
現状分析・構成設計 目的、ページ構成、導線の決定 5〜15万円 目的が決まっておらず、設計に時間がかかる
デザイン トップページと共通テンプレートの設計 8〜30万円 全ページを個別にデザインする
実装 ページの組み込み、スマホ対応、表示速度 10〜40万円 ページ数が多い、動きのある表現を多く使う
原稿・写真 文章の作成、写真の撮影・選定 0〜20万円 自社で用意できない
問い合わせフォーム 項目設計、送信先の設定、迷惑投稿対策 3〜10万円 自動返信・複数の送信先などを足す
追加機能 予約、多言語、会員、ECなど 1機能あたり5〜30万円 外部サービスとの連携が必要
公開 ドメイン・サーバーの設定、公開作業 2〜10万円 メールの設定や、既存ドメインからの切り替えが絡む
ホームページ作成の費用が膨らむ3つの工程。構成設計、原稿と写真、追加機能
金額の差は、この3つの工程で生まれることが多いです。

新しく作るときに膨らみやすいのは「原稿・写真」

改修と違い、新規作成では使える文章や写真がゼロから始まることがあります。原稿を制作会社に書いてもらう場合、会社の強みや実績を取材する時間も費用に入ります。原稿を自社で用意できるかどうかが、新規作成でいちばん金額を動かす要素 です。

合計が下限・上限に近づく条件

合計が30万円に近いのは「原稿と写真は自社で用意し、テンプレートを土台に主要ページだけ調整する」場合です。120万円に近いのは「全ページを個別に設計し、予約などの機能を足す」場合です。見積もりを受け取ったら、この表と並べて、どの工程が高いのかを確かめます。

公開後にかかる月々の費用とは

作って終わりではなく、公開後も費用がかかります。見積もりの段階で、月額の費用も一緒に確認します。

費用 内容 目安(Coadexの見積もりで使う値)
サーバー・ドメイン サイトを置く場所と、住所(〇〇.co.jp など)の維持 月1,000〜5,000円
保守契約 更新作業、不具合対応、セキュリティの更新 月1〜5万円
作成サービスの利用料 自社で作る場合の月額 サービスとプランによる

保守契約は、中身の確認が欠かせません。「月に何回まで更新してくれるか」「不具合のとき何日以内に対応するか」「セキュリティの更新は含むか」の3点を契約前に確かめます。保守を付けない場合は、更新を社内で回す仕組みが必要です。その作り方はホームページの更新が止まる理由で扱っています。

見積もりが高くなる理由・安くなる理由

同じ条件で頼んだつもりでも、見積もりの金額は会社ごとに違います。差が出る理由はだいたい決まっています。

高くなる理由 安くなる理由
構成設計や取材の時間を見込んでいる 構成と原稿を依頼側が用意する前提
全ページを個別にデザインする テンプレートを土台にする
修正回数の上限が多い、または無制限 修正回数が少なく決まっている
公開後の効果測定や改善提案まで含む 公開までで契約が終わる

安い見積もりが悪いわけではありません。安い理由が説明できる見積もりなら、妥当です。 理由の説明がないときは、含まれていない作業がないかを聞きます。

見積もりを取る前に決める5つのこと

依頼先に同じ情報を渡すと、見積もりが比べやすくなり、余計な工程も減ります。次の5つを1枚にまとめて送ります。

見積もり前に決めること。目的、ページ構成、自社で用意するもの
この3つが決まっていると、見積もりの幅が狭くなります。
  1. サイトの目的を1つ:「問い合わせを増やす」「採用の応募を増やす」など。目的が2つ以上あると、構成設計の費用が増えます。
  2. ページの一覧:トップ、サービス、会社概要、よくある質問、問い合わせ、など。数だけでなく名前まで書きます。
  3. 付けたい機能:問い合わせフォーム、予約、ブログ、多言語。必須のものと、あとからでよいものを分けます。
  4. 自社で用意するもの:原稿、写真、ロゴ。どれを用意し、どれを頼むかを書きます。
  5. 公開の時期と予算の上限:期限が短いと、人を増やす分の費用がかかります。予算の上限を伝えると、範囲を合わせた提案が出てきます。

見積もりは2〜3社で十分です。同じ依頼文を送れば、金額の差の理由が見えます。

依頼先と契約するときに、何を確認すべきか?

金額が決まったら、契約の中身を確かめます。後から困ることが多いのは、次の3点です。

公開後に自社が持てるものは何か

ドメインの名義、サーバーの契約者、管理画面の管理者アカウント、デザインデータ。これらが依頼先の名義だと、将来ほかの会社に頼むときに動けなくなります。契約前に「すべて自社名義にできるか」を確認します。

取引条件が書面で示されているか

フリーランスに頼む場合、2024年11月に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法で、発注側は業務の内容、報酬の額、支払期日などの取引条件を書面等で示すことが義務になりました。報酬の支払期日は、成果物を受け取った日から60日以内で設定します(公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省、2026-09-26取得)。発注する側の義務なので、依頼文と一緒に条件を書いた書面を用意します。

「検索で1位を保証」と言われていないか

SEO対策を含めて頼む場合、順位の保証をうたう業者には注意が必要です。Googleは、掲載順位を保証すると主張する業者や、Googleとの特別な関係を強調する業者に注意するよう案内しています(Google 検索セントラル、2026-09-26取得)。代わりに「何を、いつまでに、どう測るか」を聞きます。

費用を抑えながら、問い合わせが来るサイトにする方法

費用を下げる方法は、品質を落とさない範囲では3つに絞られます。

  1. 原稿と写真を自社で用意する:内訳の「原稿・写真」がまるごと減ります。文章はAIで下書きし、担当者が直せば短い期間で揃います。
  2. テンプレートを土台にする:トップとサービスのページだけ個別に調整し、残りはテンプレートで作ります。
  3. 段階に分ける:最初はトップ・サービス・よくある質問・問い合わせの4ページで公開し、反応を見てから増やします。

どの方法でも、中身の良し悪しは費用と関係なく決まります。Googleは、誰に向けた何のページかが明確で、訪れた人の目的に直接応えている内容を評価の観点に挙げています(Google 検索セントラル、2026-09-26取得)。よくある質問のページは、その代表です。作り方は「よくある質問」ページの作り方にまとめています。

よくある質問

ホームページ作成の費用は、最低いくらからですか

自社で作成サービスを使えば、初期費用をかけずに月額の利用料だけで始められます。制作会社に頼む場合、Coadexが費用比較に使う目安の下限は30万円で、原稿と写真を自社で用意し、テンプレートで主要ページを作る範囲です。

ホームページ制作の費用は、何年で見直せばいいですか

年に1回、保守契約の中身と、サイトから来た問い合わせの件数を並べて確認します。問い合わせが増えていないのに保守費用だけ払っている状態なら、契約の範囲を見直します。

相場より高い見積もりは、断ったほうがいいですか

高い理由を聞いてから決めます。構成設計や取材、公開後の改善提案まで含んでいるなら、その分の作業が見積もりに入っています。自社で用意できる工程を外してもらうと、金額が下がることもあります。

自社の場合いくらになるか、相談できますか

目的とページの一覧をうかがったうえで、どの工程を自社で持ち、どこを頼むと費用と効果が釣り合うかを整理してお答えします。お問い合わせからご連絡ください。先に現状を整理したい場合は、AI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、改善の余地と費用比較の目安が出ます。

出典・参考資料