この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。AIのサイト作成サービスで作る方法はホームページ作成AIの使い方で扱い、この記事ではWordPressで作る方法に絞ります。

ホームページの作り方は?WordPressならサーバー・ドメイン・WordPressの3つをそろえる

WordPressでホームページを作るには、サーバー(置き場所)とドメイン(住所)を契約し、そこにWordPressを入れて、テーマとページを整える 流れになります。WordPress自体は無料で、費用がかかるのはサーバーとドメインです。

WordPressは、ホームページを作る仕組み(CMS)として最も多く使われています。W3Techsの調査では、全ウェブサイトの40.0%、CMSが分かっているサイトの58.5%がWordPressです(W3Techs、2026-10-15取得)。使っている人が多いので、テーマや解説、頼める制作者も見つけやすいのが利点です。

インストール自体は難しくありません。WordPress.orgは、ほとんどの環境で「完了まで5分もかかりません」とし、多くのサーバー会社が自動でインストールできるツールを用意していると説明しています(WordPress.org 日本語「WordPress のインストール」、2026-10-15取得)。手間がかかるのは、インストールの前と後です。

WordPressで作る前に決めることは?目的・ページ・更新する人

会社サイトをWordPressで作る前に、次の3つを決めます。ここが決まっていないと、テーマ選びやページ作りで迷い、作り直しが増えます。

3つ目を決めずに作ると、公開後に誰も管理画面に入らず、古いバージョンのまま放置されることになります。理由は後半の「保守」で説明します。

WordPressでホームページを作る手順:7つの順番

WordPressでホームページを作る順番。契約と準備、WordPressで作る、公開と保守
インストールより、前の準備と公開後の保守に時間がかかります。

Coadexが会社サイトをWordPressで組むときの順番です。

  1. サーバーを契約する:WordPressの動作要件に合うサーバーを選びます。WordPress.orgが推奨しているのは、PHP 8.3以上、MariaDB 10.11以上またはMySQL 8.0以上、HTTPSです(WordPress.org 日本語「必須要件」、2026-10-15取得)
  2. ドメインを取得する:会社名やサービス名が分かる、短い独自ドメインにします。名義は自社にします
  3. WordPressをインストールする:サーバー会社の「簡単インストール」機能を使います。HTTPS(SSL)も同時に有効にします
  4. テーマを選ぶ:デザインの土台です。公式ディレクトリか、名の知れた会社の配布するものから選びます
  5. 固定ページを作る:トップ・サービス・会社概要・問い合わせを「固定ページ」で作ります。お知らせやブログは「投稿」で書きます
  6. 初期設定をする:パーマリンク(URLの形)を分かりやすい形にし、問い合わせフォームを置き、計測(Googleアナリティクス・Search Console)を入れます
  7. 公開して、更新の担当を決める:スマートフォンでの表示と、フォームが届くかを確かめてから公開します

URLの形は、検索結果にも表示されます。Googleは、検索結果でURLがパンくずリストのように表示されると説明しています(Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」、2026-10-15取得)。公開後に変えると転送の設定が必要になるので、6の設定は記事やページを増やす前に済ませます。

WordPress.comとWordPress.orgの違いとは

「WordPress」には2種類あります。この記事で説明しているのは、自分でサーバーを用意するWordPress.org版です。

項目 WordPress.org(自分でサーバーを用意) WordPress.com(サーバー込みのサービス)
サーバー 自分で契約する サービスに含まれる
プラグイン 自由に入れられる 有料プランで入れられる
更新・バックアップ・SSL 自分で管理する 自動で処理される
向いている会社 機能を自由に足したい、制作者に任せる 管理の手間を減らしたい

違いは、WordPress.comの公式ページの比較表をもとに整理しました(WordPress.com「WordPress.com と WordPress.org: 違いは何ですか ?」、2026-10-15取得)。同じページは、WordPress.org版ではプラグインによってはサイトが危険にさらされるおそれがあるとも書いています。自由が大きい分、管理の責任も自社に来ます。

公開後に必要な保守とは?更新・バックアップ・プラグインの3つ

WordPressは、作って終わりではありません。WordPress.orgのセキュリティの手引きは、古いバージョンのWordPressにはセキュリティ更新が提供されないこと、古いプラグインが攻撃の入口になることを挙げ、データベースを含めた定期的なバックアップを勧めています(WordPress.org「Hardening WordPress」、2026-10-15取得)。

WordPressの公開後に必要な保守3つ。本体の更新、プラグインとテーマ、バックアップ
作った後も、この3つを続ける担当者が必要です。
保守 やること Coadexが勧める頻度
本体の更新 管理画面でバージョンを確かめ、更新する 月1回の確認と、注意喚起が出たとき
プラグイン・テーマ 使っていないものは削除し、残りを更新する 月1回
バックアップ ファイルとデータベースを、サーバーの外にも保存する 更新の前と、月1回

本体のマイナー更新は、多くのサイトで最初から自動になっています。一方で、プラグインとテーマが自動で更新されるのは特別な場合だけです(WordPress.org「Upgrading WordPress」、2026-10-15取得)。

自動更新に任せきりにしないことが大切です。 2026年7月には、WordPress 6.9.0〜6.9.4と7.0.0〜7.0.1に、組み合わせると遠隔でコードを実行される脆弱性が見つかりました。IPAは、環境によっては自動更新が有効でなかったり失敗したりしている可能性があるとして、管理画面でバージョンを確かめ、上がっていなければ手動で更新するよう呼びかけています(IPA「WordPressの脆弱性対策について(CVE-2026-60137、CVE-2026-63030:wp2shell)」、2026-07-22公開、2026-10-15取得)。

自分で作る部分と、プロに頼む部分はどこか

WordPressは、手順どおりに進めれば自社でも作れます。ただし、問い合わせにつながる設計と、公開後の保守は、作業の量と判断の難しさが違います。Coadexが相談を受けるときは、次の表で分けています。

部分 自分でやりやすい プロに頼んだほうがいい場合
サーバー・ドメインの契約 簡単インストールがあれば自社でできる 旧サイトからの移転、メールの設定が絡む
設計(目的・ページ・導線) 目的と載せる内容が決まっている 何を載せれば問い合わせが来るか決まっていない
デザイン・テーマ 既存テーマの色と文字を変える程度 テーマを大きく作り替える、独自のデザインにする
原稿・写真 会社のことは自社が一番詳しい 書く時間がない、構成から整理したい
検索対策の設定 タイトル・見出し・URLを整える 構造化データ、表示速度、計測の設計
公開後の保守 月1回の更新とバックアップを担当できる人がいる 担当者がいない、更新で表示が崩れるのが怖い

迷ったら、「公開後に月1回、管理画面に入って更新する人がいるか」で決めます。いなければ、作るのは自社でも、保守だけは制作者や保守サービスに頼むほうが安全です。依頼先の選び方はホームページ制作会社の選び方、費用の考え方はホームページ作成の費用相場にまとめています。

よくある質問

WordPressでホームページを作るのに、費用はかかりますか

WordPress自体は無料です。費用がかかるのは、サーバーとドメインの契約、有料のテーマやプラグインを使う場合の購入費です。制作や保守を人に頼む場合は、その作業費がかかります。

WordPressとAIのサイト作成サービスは、どちらがいいですか

ページ数が少なく早く公開したいなら、AIのサイト作成サービスのほうが手間は少なく済みます。ブログを続けたい、機能を足したい、制作者に引き継ぎたいならWordPressが向いています。AIで作る方法はホームページ作成AIの使い方で比べています。

WordPressの更新を放置すると、どうなりますか

古いバージョンにはセキュリティ更新が提供されず、古いプラグインは攻撃の入口になります。2026年7月にもIPAが脆弱性の注意喚起を出しています。月1回はバージョンを確かめ、更新の前にバックアップを取ります。

自社サイトをWordPressで作るべきか、相談したい

CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、今のサイトの改善余地の目安が出ます。作り方や保守の分担を相談したい場合は、お問い合わせからご連絡ください。

出典・参考資料