ホームページから問い合わせが来ない原因は何か:3段階のどこかにある

ホームページから問い合わせが来ないとき、原因は次の3つのどれかです。

  1. 見つけてもらえていない:検索やAIの回答に出てこない
  2. 見つけても、内容が伝わらない:何の会社で、何を頼めるか分からない
  3. 伝わっても、問い合わせる導線がない:どこから連絡すればいいか分かりにくい

直す順番は、この逆です。 まず導線、次に内容、最後に集客。集客を先にやると、せっかく来た人が内容と導線でこぼれます。

この記事は、会社サイトの集客改善の入口です。各論は次の記事に分けています。

自社はどの段階でつまずいているか、どう見分けるか

Search Console やアクセス解析があれば数字で分かりますが、なくても見分けられます。

段階 見分け方 当てはまる状態
1. 見つからない 社名以外の言葉で検索して、自社が出るか 社名でしか出てこない
2. 伝わらない 初めて見た人に「何の会社か」を10秒で言ってもらう 言えない、または間違う
3. 導線がない トップページから問い合わせまで、何回押すか数える 3回以上、または見つけられない

3つとも当てはまる会社は珍しくありません。その場合も、3→2→1の順で直します。

どの順番で直せばいいか:3段階

ホームページを直す3段階。導線を直す、内容を直す、集客を直す
集客から始めると、来た人が途中でこぼれます。出口から順に整えます。

段階1:導線を直す(1日でできる)

問い合わせページへのリンクを、全ページの上部と下部に置きます。問い合わせフォームの項目を、必要最小限に減らします。「問い合わせたい」と思った瞬間に、1回押せば着く状態 にします。

多くのサイトは、ここを直すだけで問い合わせが増えます。費用はかからず、半日から1日で終わります。

段階2:内容を直す(1〜2週間)

トップページの最初の画面で、「誰向けに、何を、どうする会社か」を1〜2文で言い切ります。サービスページには、対応範囲・進め方・費用の考え方・よくある質問を置きます。

ここで大事なのは、自社が答えられる質問に、ページで先に答えておくこと です。「費用はどのくらいか」「どんな会社が頼んでいるか」「どこまでやってくれるか」。問い合わせの前に聞きたいことがページにあれば、問い合わせのハードルが下がります。よくある質問ページの作り方は別の記事で扱っています。

段階3:集客を直す(継続)

導線と内容が整ってから、検索とAIで見つけてもらう施策に入ります。自社が答えられる質問を書き出し、それに答える記事やページを増やす。会社情報と執筆者を明示する。構造化データを付ける。これは1回で終わらず、続けるものです。

Googleは検索で評価するコンテンツの条件として、誰が書いたかが分かること、実体験や一次情報に基づくこと、ユーザーの目的に直接応えることを挙げています(Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」、2026-09-22取得)。段階3でやることは、この条件を自社サイトで満たす作業です。

問い合わせが来ないサイトと、来るサイトの違いとは

問い合わせが来ないサイトと来るサイトの比較。導線が深い/1回で着く、何の会社か分からない/最初の画面で分かる、質問に答えていない/先に答えている
違いは派手さではなく、来た人が迷わずに済むかどうかです。
来ないサイト 来るサイト
問い合わせページが、メニューの奥にある 全ページの上下に問い合わせリンクがある
フォームの項目が多く、必須が多い 会社名・名前・連絡先・内容の最小構成
トップの最初の画面が、理念や挨拶 誰向けに何をする会社かが1〜2文で分かる
費用・進め方・範囲がどこにも書いていない サービスページとFAQで先に答えている
更新が止まり、最新情報が古い お知らせか記事が定期的に更新されている

最後の行の「更新」は、意欲ではなく仕組みの問題です。止まる理由と回し方はホームページの更新が止まる本当の理由で扱っています。

右の列は、どれも技術的に難しいものではありません。来た人が迷わない状態を作る ことに集中すれば、デザインを変えなくても問い合わせは増えます。

自社サイトを10項目で確認するチェックリスト

3段階のどこでこぼれているかを、10分で確認できる項目です。「いいえ」が付いた項目の段階から直します。

# 確認すること 確認の仕方 段階
1 どのページからも、1回のクリックで問い合わせページに着く 記事ページとサービスページで数える 3. 導線
2 問い合わせフォームの必須項目が5つ以下 フォームを開いて数える 3. 導線
3 スマホで、フォームの送信ボタンが画面内に収まっている 自分のスマホで開く 3. 導線
4 トップの最初の画面に「誰向けに、何をする会社か」が書いてある 初めて見た人に10秒で言ってもらう 2. 内容
5 サービスページに、対応範囲と進め方が書いてある ページを開いて探す 2. 内容
6 費用の考え方(目安・決まり方)がどこかに書いてある サイト内検索で「費用」を探す 2. 内容
7 よくある質問が10問以上ある ページの有無と数を見る 2. 内容
8 社名以外の言葉で検索して、自社ページが1ページ目に出る サービス名+地域名で検索する 1. 集客
9 直近3か月以内に、記事かお知らせを公開している 最新の日付を見る 1. 集客
10 会社概要に、所在地・代表者・事業内容が書いてある 会社概要ページを開く 1. 集客

「いいえ」が3以下なら、まず段階3と2を直せば問い合わせは動きます。 8〜10が「いいえ」で、1〜7が「はい」なら、集客の段階に進む準備ができています。

デザインを変えれば問い合わせは来るのか:よくある誤解

問い合わせが来ないと、「デザインが古いから」と考えてリニューアルを検討する会社が多い。しかし、上の3段階のどこでこぼれているかが分からないままリニューアルしても、同じ結果になります。

リニューアルの前に、導線と内容の2段階を直す。費用がかからず、効果がすぐ分かります。それでも変わらなければ、集客の段階か、デザインの問題です。費用をかける順番はホームページ改修の費用相場と、先にやるべき無料の改善にまとめています。

よくある質問

アクセス数は多いのに、問い合わせが来ません

段階2か3の問題です。来た人に「何の会社か」が伝わっていないか、問い合わせの導線が遠い。まず問い合わせページまでの回数を数え、次にトップの最初の画面を見直します。

アクセス数自体が少ない場合は、何から始めますか

それでも、導線と内容を先に直します。集客を先にすると、来た人がこぼれる状態のまま費用と時間を使うことになります。導線と内容は1〜2週間で整うので、その後に集客へ進みます。

問い合わせフォームは、どこまで項目を減らしていいですか

会社名・名前・連絡先(メールか電話)・問い合わせ内容の4つで足ります。詳しい情報は、返信のときに聞けます。項目が増えるほど、途中で離脱する人が増えます。作り方と置き場所は問い合わせフォームの作り方にまとめています。

自社サイトがどの段階にあるか、簡単に確認したい

CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、更新状況・FAQの有無・問い合わせの状況から、改善余地の目安が出ます。

出典・参考資料