この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。費用の相場と内訳はホームページ作成の費用相場と内訳で扱っています。
ホームページ制作会社の選び方は?「目的・範囲・権利」の3点で比べる
ホームページ制作会社は、デザインの好みや金額だけでなく、次の3点で比べます。
- 目的:自社のサイトで「誰に、何をしてほしいか」を聞き、提案に反映しているか
- 範囲:設計・原稿・写真・公開後の更新のうち、どこまでが見積もりに入っているか
- 権利:公開後、ドメイン・管理画面・デザインデータ・著作権が自社のものになるか
3点のうち、あとから直しにくいのは「権利」です。 目的と範囲は打ち合わせで調整できますが、契約で決まった名義や著作権の扱いは、ほかの会社に乗り換えるときまで問題に気づきにくいからです。
制作会社・フリーランス・自作は何が違うのか
依頼先を決める前に、そもそも制作会社に頼むべきかを確かめます。
| 依頼先 | 任せられる範囲 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 制作会社 | 目的の整理から設計・デザイン・実装・公開・保守まで | 担当者の時間が少なく、目的の整理から相談したい |
| フリーランス | 個人の得意分野による(デザインだけ、実装だけなど) | 作りたいものが決まっていて、自社で指示を出せる |
| 自作(作成サービス) | 作るのも更新するのも自社 | ページ数が少なく、担当者に時間がある |
目的の整理を自社でできないなら、制作会社が合います。依頼先ごとの費用の傾向はホームページ作成の費用相場に表でまとめています。
見積もり前に確かめる5つのこと
候補の会社との最初の打ち合わせで、次の5つを確かめます。答え方で、自社に合う会社かどうかがほぼ分かります。

- 目的を聞いてくるか:ページ数や予算より先に、「サイトで何を増やしたいか」を聞いてくる会社は、提案の筋がぶれにくいです。
- 見積もりの作業範囲が書かれているか:「一式」ではなく、構成設計・デザイン・実装・原稿・写真・公開の工程ごとに書かれているかを見ます。
- 修正の回数と、追加費用の条件が決まっているか:何回まで直せるか、どこからが追加の費用かを、契約前に書面で確かめます。
- 公開後の体制はどうなっているか:更新を頼むときの窓口、不具合のときの対応の早さ、保守契約に含まれる作業を聞きます。
- 検索への対策をどう考えているか:新しく作るときは、検索エンジンとの相性を最初から考えて設計できる時期です。Google も、サイトの新規開設や作り直しのときを、SEO 業者に相談するのに適したタイミングとしています(Google 検索セントラル、2026-09-28取得)。
見積もりは2〜3社で十分です。同じ依頼文を送ると、金額の差の理由が見えます。依頼文に書く項目はホームページ作成の費用相場と内訳の「見積もりを取る前に決める5つのこと」を使えます。
ホームページ制作の流れは?依頼から公開までの6ステップ
制作会社に頼む場合、依頼から公開までは次の流れで進みます。自社が手を動かす工程を先に知っておくと、公開が遅れにくくなります。

| 順番 | 工程 | 自社がやること |
|---|---|---|
| 1 | 相談・ヒアリング | サイトの目的、ページの一覧、予算の上限を伝える |
| 2 | 見積もり・契約 | 作業範囲、修正回数、権利の扱いを確かめて契約する |
| 3 | 構成設計 | ページごとの役割と、問い合わせまでの導線を確認する |
| 4 | 原稿・写真の用意 | 自社で用意する分を期限までに渡す |
| 5 | デザイン・実装 | 画面を確認し、決めた回数の中で修正を伝える |
| 6 | 公開・公開後の確認 | 問い合わせフォームの動作と、検索への登録を確かめる |
公開が遅れる原因で多いのは、4の「原稿・写真」が揃わないことです。 契約の時点で、誰がいつまでに何を用意するかを決めておきます。
契約前に確かめたい権利とは:著作権とアカウントの名義
お金を払っても、著作権は自動では移らない
文化庁は、著作物の制作を他社に委託した場合、料金を支払ったかどうかにかかわらず、実際に作った受注者側が著作者になると説明しています(文化庁「著作権テキスト」令和7年度版、2026-09-28取得)。発注した側が納品後に自由に使うには、あらかじめ契約を交わしておく必要があります。
同じテキストでは、著作権を譲り受けるときは、契約書に「すべての著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)を譲渡する」と書いておく必要があるとしています。書いていないと、作り替え(翻案)などの権利は譲った側に残ると推定されるためです。デザインやページの文章を将来ほかの会社で直す予定があるなら、この一文が契約書に入っているかを確かめます。
ドメイン・サーバー・管理画面の名義
著作権と別に、次の名義が自社になっているかを確かめます。
- ドメイン(〇〇.co.jp など)の登録者
- サーバーの契約者
- 管理画面の管理者アカウント
- Search Console・アクセス解析の所有者
制作会社や SEO 業者に Search Console を見てもらう場合も、所有者は自社のまま残します。Google は、SEO 監査の提案を受けた段階では、Search Console への読み取り権限だけを付与するよう案内しています。
避けたほうがいい制作会社の特徴とは
Google は、SEO 業者について次のような特徴に注意するよう呼びかけています(Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」、2026-09-28取得)。検索対策を含めて制作会社に頼むときも、同じ見方で確かめます。
- 「検索結果の最初のページに必ず表示」のような、順位の保証をうたう
- Google との特別な関係を強調する
- 変更した内容や、提案の根拠の説明を避ける
代わりに「何を、いつまでに、どう測るか」を聞きます。公開後に何を測るかは、ホームページから問い合わせが来ない原因で扱っている「直す順番」とも関わります。検索対策のうち自社でやる部分と任せる部分の分け方は、SEO対策とはで整理しています。
よくある質問
ホームページ制作会社は、地元の会社を選ぶべきですか
地元かどうかより、打ち合わせのしやすさで決めます。オンラインで打ち合わせができ、原稿や写真のやり取りの方法が決まっていれば、遠方の会社でも進められます。写真の撮影を頼む場合は、撮影に来てもらえる範囲かを確かめます。
ホームページ制作の流れで、期間はどれくらいかかりますか
ページ数と、原稿・写真を誰が用意するかで変わります。期間を短くしたいときは、契約の前に目的とページの一覧を決め、自社で用意する原稿の担当者と期限を決めておきます。
制作実績が多い会社を選べば安心ですか
実績の数より、自社と近い目的のサイトを作った経験があるかを見ます。実績のサイトについて「公開後に何が変わったか」を聞くと、目的を意識して作っている会社かどうかが分かります。
制作会社を選ぶ前に、相談できますか
目的とページの一覧をうかがい、どこまでを自社で持ち、どこを頼むとよいかを整理してお答えします。お問い合わせからご連絡ください。先に今のサイトの状態を知りたい場合は、AI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、改善の余地の目安が出ます。
出典・参考資料
- 文化庁著作権課「著作権テキスト -令和7年度版-」 https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/94283401_01.pdf(2026-09-28取得)
- Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja(2026-09-28取得)



