この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。依頼先の比べ方はホームページ制作会社の選び方で、費用の内訳はホームページ作成の費用相場と内訳で扱っています。
ホームページ作成依頼の流れは?6つの段階
ホームページ作成依頼は、次の6つの段階で進みます。依頼する側の作業が多いのは、最初の「社内の準備」と5番目の「制作中の確認」です。
- 社内で準備する(目的、参考サイト、素材、名義、担当者)
- 依頼文を送り、相談する
- 見積もりを比べる
- 契約する
- 制作中に確認する(構成、原稿、デザイン)
- 公開し、引き渡しを受ける

ホームページの作成依頼の前に準備する5つのこととは
ホームページの作成依頼の前に、次の5つを社内で準備します。見積もりのための仕様(ページの一覧や機能)は費用相場の記事の「見積もりを取る前に決める5つのこと」で扱っているので、ここでは制作を進めるために手元に揃えるものに絞ります。
| 準備すること | 具体的な中身 | 準備しないと起きること |
|---|---|---|
| 1. 目的と今の状況 | 増やしたいもの1つ、今の問い合わせの経路と件数 | 提案が見た目の話だけになる |
| 2. 参考サイト | 良いと思うサイト2〜3件と理由、避けたいサイト | デザインの修正が何度も続く |
| 3. 原稿と写真の素材 | 今ある会社案内・提案書・写真の一覧 | 公開が遅れる |
| 4. アカウントの名義 | ドメイン、サーバー、メール、Googleビジネスプロフィールの契約者 | 乗り換えのときに動けない |
| 5. 社内の担当者 | 窓口の人、決める人、確認にかけられる時間 | 確認待ちで止まる |
アカウントの名義は、ログインできるかまで確かめる
ドメインやサーバーを以前の業者が契約している場合、誰の名義で、誰がログインできるかを確かめます。名義が分からないまま依頼すると、公開の直前に作業が止まります。
ホームページ制作依頼の依頼文には何を書くべきか
ホームページ制作依頼の依頼文は、準備した5つを1枚にまとめたものです。複数の会社に同じ依頼文を送ると、提案と見積もりを同じ条件で比べられます。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 会社と事業 | 何をしている会社か、主な取引先 |
| 目的 | 問い合わせを増やしたい、採用の応募を増やしたい、など1つ |
| 今の状況 | ホームページの有無、問い合わせの経路 |
| ページの一覧 | トップ、サービス、会社概要、問い合わせ、など |
| 自社で用意するもの | 原稿、写真、ロゴのうちどれを用意するか |
| 参考サイト | URLと、良いと思う理由 |
| 公開の時期と予算の上限 | 「◯月までに」「上限◯万円」のように書く |
| 担当者 | 窓口の名前と、確認にかけられる時間 |
予算の上限は書いたほうが、範囲を合わせた提案が出てきます。見積もりは2〜3社で十分です。
見積もりと契約で、依頼する側が確かめることは?
見積もりを比べるときは金額より先に、作業の範囲が同じかを見ます。依頼先ごとの見方はホームページ制作会社の選び方で整理しています。契約の前に、次の2つは必ず確かめます。
著作権の扱いを契約書に書く
文化庁は、制作を他社に委託した場合、料金を支払ったかどうかにかかわらず、実際に作った受注者側が著作者になると説明しています。発注した側が納品後に利用するには、あらかじめ契約を交わしておく必要があります(文化庁「著作権テキスト」令和7年度版、2026-10-01取得)。将来ほかの会社で直す予定があるなら、著作権の譲渡や利用の範囲を契約書に書きます。
フリーランスに頼むときは、取引条件を書面で示す
フリーランスに依頼する場合、発注する側は、業務の内容、報酬の額、支払期日などの取引条件を、書面等で直ちに示す必要があります。報酬の支払期日は、成果物を受け取った日から60日以内で設定します(公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法」、2026-10-01取得)。依頼文とは別に、条件を書いた発注書を用意します。
制作中に、依頼する側がやることとは
制作が始まったら、依頼する側は次の3回の確認をします。

- 構成の確認:ページごとの役割と、問い合わせまでの道筋が目的に合っているか
- 原稿の確認:事実の誤り、社内で使っている言葉とのずれ、載せてはいけない情報がないか
- デザインの確認:スマホで見て読みやすいか。修正は決めた回数の中でまとめて伝える
確認を1回ずつ社内で回す人を決めておきます。複数の人がばらばらに修正を伝えると、指示が食い違います。
公開したら、何を受け取ればいいのか
公開したら、次のものを受け取り、自社で保管します。
- 管理画面のログイン情報(管理者の権限)
- ドメイン・サーバーの契約情報と、更新の時期
- Search Console・アクセス解析の所有者の権限
- デザインデータと、写真・イラストの利用条件
Googleは、SEO業者から監査の提案を受けた段階では、Search Console への読み取りの権限だけを付与するよう案内しています(Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」、2026-10-01取得)。所有者は自社のまま、依頼先には必要な権限だけを渡します。
公開後は、問い合わせの件数を月ごとに記録します。問い合わせが増えないときの見直し方はホームページから問い合わせが来ない原因にまとめています。そもそもホームページが必要かを迷っている場合はホームページがない会社は損をするかから読んでください。
よくある質問
ホームページ作成依頼の前に、どこまで決めておけばいいですか
目的を1つ、参考サイト、今ある原稿と写真の一覧、アカウントの名義、社内の担当者の5つです。デザインやページの細部は、相談しながら決めてかまいません。
依頼文は、何社に送ればいいですか
2〜3社で十分です。同じ依頼文を送ると、金額の差が作業範囲の差なのか、進め方の差なのかが見えます。
原稿は、制作会社に書いてもらえますか
原稿の作成を引き受ける会社もありますが、その分の費用と期間が増えます。会社案内や提案書など今ある資料を渡すと、書き起こしの手間が減ります。
依頼の準備から相談できますか
目的と今の状況をうかがい、準備する5つの整理から一緒に進めます。お問い合わせからご連絡ください。
出典・参考資料
- 文化庁著作権課「著作権テキスト -令和7年度版-」 https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/94283401_01.pdf(2026-10-01取得)
- 公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法」リーフレット https://www.jftc.go.jp/file/flreaflet.pdf(2026-10-01取得)
- Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja(2026-10-01取得)



