この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。すでにホームページがあり、問い合わせが来ないことに悩んでいる場合は、そちらから読んでください。

ホームページがない会社は損をするのか:損をするのは「調べられる会社」

ホームページがない会社が損をするかどうかは、社名で調べられる機会があるかで決まります。取引先・求職者・見込み客に調べられる会社は、ホームページがないと損をします。 調べた人に届くのが、口コミや求人サイトなど、他人が書いた情報だけになるからです。

反対に、紹介だけで仕事が回り、採用もしていない会社は、急いで作る必要はありません。作るかどうかは、この記事の後半のチェック表で判断できます。

調べる行動は、特別なものではありません。総務省の調査では、インターネット利用者のうち「検索サービスの利用」をしている人は77.5%でした(総務省「令和7年通信利用動向調査」、2026-10-01取得)。

ホームページがない会社は、取引先や求職者からどう見えるのか

ホームページ無い会社を社名で検索すると、検索結果に出るのは次のような情報です。

調べる人 知りたいこと ホームページがないと届く情報
新しい取引先 実在するか、何をしている会社か 法人番号の公表サイト、地図、業界団体の名簿
求職者 仕事の中身、働く人、会社の考え 求人サイトの募集文、口コミサイト
見込み客 頼める内容、流れ、問い合わせ先 地図の口コミ、比較サイト

どれも、自社が書いた説明ではありません。情報が古い、事実と違う、という場合でも、自社から直す手段が限られます。

AIで調べる人が増えても、この構図は同じです。AIの回答は、ウェブ上の情報をもとに作られます。自社が書いた情報がなければ、AIも他人が書いた情報で自社を説明します。AIの回答に自社の情報を載せる考え方はAIO対策とはで整理しています。

会社ホームページがないと困る場面とは:4つのチェック

会社ホームページがない状態で困るかどうかは、次の4つで確かめます。1つでも当てはまれば、作る側です。

ホームページを作るべき会社と、後回しでいい会社の比較
社名で調べられる場面があるかどうかで分かれます。
  1. 新しい取引先と取引を始めることがある:与信や社内の承認で、相手が会社の情報を確かめます。
  2. 採用をしている、または1年以内に始める:求職者は応募の前に会社を調べます。求人サイトの枠では、仕事の中身を伝えきれません。
  3. 紹介以外の問い合わせがほしい:知らない人が見つけ、頼める内容を確かめる場所が必要です。
  4. 地図やSNSの情報だけでは、頼める内容を説明しきれない:サービスの範囲、進め方、よくある質問など、説明が長くなる仕事です。

ホームページを後回しでいい会社の条件は?

次の3つがすべて当てはまる会社は、後回しにしてかまいません。

ただし、後回しにする場合でも、Googleビジネスプロフィール(Googleマップの会社情報)の住所・営業時間・電話番号だけは正しくしておきます。社名で検索されたとき、最初に目に入りやすい情報だからです。Googleは、ビジネス情報を最新の状態に保つことを、ローカル検索で見つけてもらうための方法として挙げています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026-10-01取得)。

ホームページの代わりに、SNSやGoogleビジネスプロフィールで足りるか

足りるかどうかは、伝えたい情報の量で決まります。

手段 向いている情報 足りない情報
Googleビジネスプロフィール 住所・営業時間・電話・写真・口コミ サービスの詳しい範囲、進め方、採用情報
SNS 日々の様子、新しいお知らせ 会社の基本情報のまとまり、過去の情報の探しやすさ
ホームページ 会社の説明、サービス、よくある質問、採用 日々の短いお知らせ(SNSのほうが手軽)

店舗に来てもらう商売で、メニューと営業時間が伝われば足りるなら、Googleビジネスプロフィールが先です。業者に頼むか自分で整えるかの判断はMEO対策の費用相場で扱っています。

一方、BtoBの仕事や、依頼の前に説明が必要なサービスは、SNSとGoogleビジネスプロフィールだけでは足りません。どちらも、情報を自社の構成で並べられないからです。

作ると決めたら、何から始めるべきか?最初の4ページ

作ると決めたら、最初から大きなサイトにしません。次の4ページで公開し、反応を見てから増やします。

ホームページを作るときの始め方。決める、4ページで公開、増やす
最初は4ページで公開し、問い合わせの内容を見て増やします。
  1. トップ:何の会社で、誰の何を解決するかを1文で書く
  2. サービス:頼める内容と、頼めない内容、依頼の流れ
  3. 会社概要:所在地、代表者、設立、事業内容。取引先が確かめる情報
  4. 問い合わせ:フォームと電話。返信までの目安も書く

採用をしている会社は、ここに採用のページを足します。

費用の考え方はホームページ作成の費用相場と内訳に、依頼するときの準備と流れはホームページ制作を依頼する流れにまとめています。

よくある質問

ホームページがない会社は、信用されないのですか

ホームページがないこと自体より、調べた人が確かめたい情報に届かないことが問題です。新しい取引先や求職者は、会社が実在するか、何をしているかを確かめます。その答えが自社の言葉で見つからないと、判断を先に延ばされやすくなります。

会社ホームページがない状態から、最低限なにを用意すればいいですか

まず、Googleビジネスプロフィールの住所・営業時間・電話番号を正しくします。そのうえで作る場合は、トップ・サービス・会社概要・問い合わせの4ページから始めます。

小さな会社でも、ホームページは必要ですか

会社の大きさでは決まりません。新しい取引先、採用、紹介以外の問い合わせのどれかがあるなら必要です。3つとも当面ない場合は、後回しにしてかまいません。

自社に必要かどうか、相談できますか

取引の形と、採用や集客の予定をうかがい、作るべきか、どこまで作るかを整理してお答えします。お問い合わせからご連絡ください。

出典・参考資料