この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。店舗や地域の仕事で、Googleマップからの問い合わせを増やしたい会社に向けて書いています。
MEO対策の相場は?費用は「料金の形」と「作業の範囲」で決まる
MEO対策の相場は、料金の形と作業の範囲の2つで決まります。同じ「MEO対策」でも、初期設定だけを頼むのか、毎月の投稿や口コミ返信まで頼むのかで、費用は大きく変わります。
まず押さえたいのは、Googleビジネスプロフィール自体は無料だということです。 Googleは、管理を代行するサードパーティに対し、管理サービスが有料であることと、ビジネスプロフィールそのものは追加料金のないツールであることを、顧客に知らせるよう求めています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サードパーティ ポリシー」、2026-10-01取得)。
つまり、MEO対策の費用とは、作業を誰がやるかの費用です。
- 自分でやる場合:お金はかからず、担当者の時間がかかる
- 業者に頼む場合:担当者の時間は減り、作業の対価を払う
MEO対策の料金について、公的な統計はありません。業者ごとに公開している価格も、含まれる作業がそろっていないため、金額だけを並べても比べられません。この記事では、金額の一覧ではなく、見積もりを同じ物差しで比べる方法を示します。
MEO対策の費用には、どんな料金の形があるのか
業者に頼む場合の料金は、おおむね次の3つの形に分かれます。
| 料金の形 | 支払い方 | 向いている会社 | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 月額固定型 | 毎月決まった額 | 投稿や口コミ返信を継続して任せたい | 毎月の作業内容と回数、最低契約期間 |
| 成果報酬型 | 決めた条件を満たした日や月だけ支払う | 費用を成果に連動させたい | 「成果」が何を指すか、測り方、上限額 |
| 初期設定のみ | 最初に一度だけ支払う | 整えたあとは自社で運用したい | 設定する項目の一覧、引き渡しの内容 |
成果報酬型は「成果」の定義を先に確かめる
成果報酬型では、特定の検索語で地図の上位に表示された日数などを成果とする契約があります。この場合、その検索語が自社の問い合わせにつながる語かを先に確かめます。問い合わせにつながらない語で上位になっても、支払いだけが増えます。
また、Googleはサードパーティに対して「Google サービスで上位に掲載されることを保証する」ことを禁止しています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サードパーティ ポリシー」、2026-10-01取得)。成果報酬の説明が「必ず上位にします」という保証になっていないかも確かめます。
MEO対策の業者には、何を任せられるのか
MEO対策の作業は、次のように分けられます。業者に頼むときは、この表のどこまでが見積もりに入っているかを確かめます。

| 作業 | 中身 | 自分でできるか |
|---|---|---|
| オーナー確認 | ビジネスの管理者であることをGoogleに確認してもらう | できる |
| 基本情報の整備 | 住所、営業時間、業種、属性(駐車場など)を正しくする | できる |
| 写真・動画の追加 | 外観、店内、商品、スタッフの写真を載せる | できる |
| 投稿 | お知らせやキャンペーンを定期的に載せる | できる(継続の手間がかかる) |
| 口コミへの返信 | 良い口コミにも悪い口コミにも返信する | できる(判断が必要な返信は社内で) |
| 分析と報告 | 表示回数、電話やルート検索の数を月ごとにまとめる | 管理画面で見られる |
| ホームページとの整合 | 店名・住所・電話番号の表記をホームページとそろえる | できる |
どの作業も、Googleビジネスプロフィールの管理画面から自社で行えます。業者に頼む意味は、続ける手間を任せられることと、何から手をつけるかの判断を任せられることです。
業者でも動かせない要素がある
Googleは、ローカル検索の順位を決める主な要素として、関連性(検索語との合致)、距離(検索した人からの距離)、知名度(どれだけ広く知られているか)の3つを挙げています。知名度は、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数や口コミの数などに基づくとしています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026-10-01取得)。
このうち距離は、誰がやっても変えられません。業者が働きかけられるのは、情報の整備による関連性と、口コミや情報発信を通じた知名度です。同じページでGoogleは、ランキングを上げるための依頼や金銭は一切受け付けていないとも明記しています。
自分でやるか業者に頼むか、どちらを選ぶべきか
次の表で、当てはまる行が多いほうを選びます。
| 自分でやるのが向いている | 業者に頼むのが向いている |
|---|---|
| 店舗が1か所で、情報の変更が少ない | 店舗が複数あり、情報の管理がばらばらになりやすい |
| 口コミに返信する担当者を決められる | 社内に担当者を置けない |
| 写真や投稿のネタを社内で集められる | 何を載せればよいか判断がつかない |
| まず無料でできる範囲を試したい | 自社でやってみたが、続かなかった |
迷ったら、初期設定までは自分でやり、続かなかった作業だけを頼む順番が無駄のない選び方です。自分でやった経験があると、業者の見積もりの中身も判断しやすくなります。
見積もりの前に、Googleのポリシーで確かめることとは
Googleは、ビジネスプロフィールの管理を代行するサードパーティが守るべきことを、ポリシーとして公開しています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サードパーティ ポリシー」、2026-10-01取得)。業者と話すときは、次の5点を確かめます。

- オーナー権限が自社に残るか:ポリシーでは、顧客は常に自身のビジネスプロフィールのオーナー権限か共同オーナー権限を持っている必要があるとしています。業者には管理者の権限を渡します。
- 料金を書面で示してくれるか:管理を請け負う前に書面で知らせること、請求書に管理費用を明記することが求められています。
- 順位の保証をしていないか:上位掲載の保証は禁止されています。
- 解約の手続きが簡単か:顧客からの通知を受けてから7営業日以内に、管理の関連付けを外し、顧客が単独で管理できる状態に戻す必要があるとしています。
- 同意を書面かデジタルで取っているか:プロフィールの管理には明示的な同意が必要で、口頭の同意は適切とみなされないとしています。
ポリシーには、契約しなければプロフィールを失うと脅すことや、Googleの名称を使って関係を装うことも禁止事項として挙がっています。電話でこうした説明を受けたら、その場で契約しないようにします。
口コミを増やす施策で、気をつけることは何か
口コミを増やす作業を業者に頼む場合は、方法が規則に反していないかを確かめます。
- 特典と引き換えの口コミは禁止:Googleは、口コミの投稿や否定的な口コミの修正・削除と引き換えに、金銭や割引、無料の商品などのインセンティブを提供することを禁止しています(Google マップ「禁止または制限されているコンテンツ」、2026-10-01取得)。
- 実体験に基づく口コミを頼むのはよい:同じポリシーで、実際に利用したお客さまに投稿を募ることは認められています。ただし、特定の評価を求めたり、その場での投稿を強いたりすることはできません。
- 自社が依頼した宣伝を口コミに見せない:2023年10月1日から、広告であるのに一般消費者が広告と分からないもの(ステルスマーケティング)は景品表示法違反になりました。第三者に依頼して投稿させた場合、責任を負うのは依頼した事業者です(消費者庁、2026-10-01取得)。
業者が「口コミを増やします」と提案したら、どうやって増やすのかを具体的に聞きます。答えがあいまいな場合は、その作業を契約から外します。
費用をかける前に、自分でやる最初の3つ
業者に見積もりを頼む前に、次の3つを自社で済ませておきます。どれも無料で、Googleがローカル検索の改善のために挙げている方法です。
- オーナー確認をする:管理画面に入れる状態にします。
- 基本情報を最新にする:住所、営業時間、電話番号、業種をホームページの表記とそろえます。
- 口コミに返信する:これまでの口コミに、短くても返信します。
この3つが済んでいれば、業者に頼むのは「投稿を続ける」「写真を増やす」など残りの作業だけになり、見積もりの範囲も狭くなります。そもそもホームページを作るべきか、Googleビジネスプロフィールだけで足りるかは、ホームページがない会社は損をするかで整理しています。検索対策を外部に頼むときの考え方は、SEOコンサルとはも参考になります。
よくある質問
MEO対策の費用は、自分でやれば0円ですか
Googleビジネスプロフィールの利用に料金はかかりません。かかるのは、情報の整備、写真の追加、口コミへの返信にあてる担当者の時間です。続けられる担当者を決められるかどうかで、自分でやるかを判断します。
MEO対策の相場より安い業者は、避けたほうがいいですか
金額だけでは判断しません。作業の範囲、オーナー権限の扱い、順位の保証をしていないか、解約の手続きを確かめます。この記事の5点を満たしていれば、金額の差は作業範囲の差として比べられます。
MEO対策の業者から電話で営業を受けました。どう判断すればいいですか
その場で契約せず、作業の範囲と料金を書面でもらいます。「契約しないとGoogleマップから消える」「Googleの公認」といった説明は、Googleのポリシーで禁止されている行為に当たる可能性があるため、特に注意します。
MEO対策の範囲や費用を相談できますか
店舗の数と今のGoogleビジネスプロフィールの状態をうかがい、自社でやる範囲と頼む範囲を整理してお答えします。お問い合わせからご連絡ください。
出典・参考資料
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー」 https://support.google.com/business/answer/7353941?hl=ja(2026-10-01取得)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」 https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja(2026-10-01取得)
- Google マップ「禁止または制限されているコンテンツ」(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー) https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114?hl=ja(2026-10-01取得)
- 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/(2026-10-01取得)



