この記事はホームページから問い合わせが来ない原因の各論です。業種を問わない会社ホームページの最小構成は会社ホームページ制作で必要なページで扱っています。

製造業のホームページ制作は「何を作れるか」を、発注担当者の言葉で書くことから始まる

製造業のホームページ制作で一番大事なのは、「自社が何を、どの材質・寸法・数量で作れるか」を、発注する側が探す言葉で書くことです。会社の歴史や理念より先に、加工の範囲と実績が分かるページを作ると、問い合わせにつながります。

中小企業庁の「2025年版 中小企業白書」は、デジタル化のどの取組段階の企業でも、取組内容として「自社ホームページの作成・更新」の回答割合が最も高いとしています(中小企業庁「2025年版 中小企業白書」第1部第1章第5節、2026-10-08取得)。ホームページは、多くの中小企業がまず手をつけるデジタル化です。

製造業のサイトは「作れるものの一覧表」として読まれる、と考えて作ります。

製造業のホームページに載せる内容は?ページごとの一覧

ページ 書く内容 読む人
加工・技術 対応できる加工、材質、寸法の範囲、精度、ロット(試作1個から量産まで等) 発注担当者・設計者
設備一覧 機械名・メーカー・台数・加工範囲。写真つき 発注担当者
製品・事例 作ったものの写真、用途、材質、数量、短縮できた工程(公開の許可を得たもの) 発注担当者
品質・認証 検査の方法と機器、取得している認証 品質保証の担当者
会社概要 所在地、拠点、従業員数、取引の条件 購買・経営層
見積もり・問い合わせ 図面を添付できるフォーム、返信までの目安 全員
採用 仕事の内容、働き方、育成の仕組み 求職者
製造業のホームページで先に作るページ。加工・技術、設備、事例
発注担当者が比べる材料を、この3ページで渡します。

Coadexでは、まず「加工・技術」「設備一覧」「見積もり・問い合わせ」の3ページから作ることを勧めています。この3つがそろえば、発注担当者は自社に頼めるかどうかを判断できます。

問い合わせを増やす作り方は?発注担当者が比べる材料を出す

材質・寸法・ロットを、文章ではなく表で書く

「高精度な加工が得意です」では比べられません。「SUS304、φ5〜φ200、公差±0.01mm、1個から500個」のように、自社で答えられる範囲を表にします。数字は自社の実際の対応範囲だけを書き、できないことも書いておくと、合わない問い合わせが減ります。

設備と事例は写真に説明を付ける

Googleは、画像の代替テキストを、ページの内容に沿った情報に富むものにし、画像は関連する文章の近くに置くよう勧めています(Google 検索セントラル「画像の SEO ベスト プラクティス」、2026-10-08取得)。「5軸マシニングセンタ(メーカー名・型式)で加工したアルミ部品」のように、写真が何かを文字でも書きます。

カタログはPDFでも、ページにも書く

GoogleはPDFもインデックスに登録できるファイル形式に挙げています(Google 検索セントラル「Google によるインデックス登録が可能なファイル形式」、2026-10-08取得)。ただし、スマホで読みやすいのはHTMLのページです。主要な製品と加工の情報はページに書き、詳しい仕様をPDFで配る形にします。

見積もりフォームには何を入れるべきか

製造業の問い合わせは、図面があると話が早く進みます。フォームには次の項目を入れます。

  1. 図面・資料の添付欄:PDFやCADデータを送れるようにする(容量の上限を書く)
  2. 材質・数量・希望納期:分からなければ空欄でよい、と書く
  3. 用途:何に使う部品かが分かると、加工方法を提案しやすい
  4. 返信までの目安:「2営業日以内に返信」など、自社で守れる日数を書く

項目を増やしすぎると送られなくなるので、必須は会社名・連絡先・内容だけにします。項目の決め方は問い合わせフォームの作り方にまとめています。

製造業の採用ページには何を載せるのか

採用もホームページの大事な役割です。厚生労働省は、若者雇用促進法に基づき、ホームページなどで直接新卒者等を募集する場合は「青少年雇用情報シート」などを使って積極的に情報提供を行うよう努めることを呼びかけています(厚生労働省「青少年雇用情報シートの書き方のポイント」、2026-10-08取得)。

分類 載せる情報の例(同シートの項目)
募集・採用の状況 新卒者等の採用者数と離職者数、平均継続勤務年数
能力開発 研修の有無と内容、自己啓発の支援、メンター制度
職場への定着 月平均の所定外労働時間、有給休暇の平均取得日数

機械の前で働く写真と、1日の仕事の流れを添えると、仕事の中身が伝わります。

製造業のホームページ制作は、どの順番で進めるか

製造業のホームページ制作の順番。材料を集める、3ページを作る、増やす
原稿と写真を先にそろえます。
  1. 材料を集める:加工範囲の表、設備リスト、公開できる事例、写真を社内で集める
  2. 3ページを作る:加工・技術、設備一覧、見積もりフォームを先に公開する
  3. 事例と採用を増やす:問い合わせで聞かれたことを、事例やよくある質問として足していく

デザインより先に原稿と写真をそろえると、制作期間と費用が読みやすくなります。費用の内訳はホームページ作成の費用相場で整理しています。

よくある質問

製造業のホームページに価格を載せるべきですか

一品ごとに条件が違う受注生産では、価格表を載せる必要はありません。代わりに、見積もりに必要な情報(図面・材質・数量・納期)と、返信までの目安を書きます。

取引先の名前や製品を事例に載せてもいいですか

取引先の許可を得たものだけを載せます。許可が得られない場合は、社名を伏せ、業界・用途・材質・数量だけで書くと、守秘義務を守りながら技術を伝えられます。

製造業ホームページ制作では、英語ページも必要ですか

海外からの引き合いを狙う場合は必要です。最初は全ページを訳すより、加工・技術と設備一覧、問い合わせフォームの3ページから英語にすると始めやすくなります。

製造業のホームページ制作を相談できますか

Coadexでは、加工範囲の表や事例の書き方から、ホームページの制作と検索で見つけてもらう対策まで相談を受けています。今の状態をうかがってお見積もりするので、お問い合わせからご連絡ください。

出典・参考資料