この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。会社サイトに問い合わせフォームを作る、または今のフォームを見直す会社に向けて書いています。

問い合わせフォームの結論:項目は4つ、置き場所は全ページから1回

問い合わせフォームは、項目を最小限にし、どのページからも1回で着く場所に置くのが基本です。

問い合わせフォームの作り方で迷ったら、ツール選びより先に「項目」と「置き場所」を決めます。 この2つが決まれば、どのツールで作っても形は同じになります。

問い合わせフォームの作り方は?4つの方法の比較

問い合わせフォームの作り方は、大きく4つです。

作り方 向いている会社 気をつけること
Googleフォーム すぐに無料で始めたい 見た目の自由度が低い。サイトに埋め込むか、リンクで開く
WordPressのプラグイン サイトをWordPressで作っている プラグインの更新を続ける。迷惑メール対策を設定する
フォーム作成サービス 自社で保守したくない 月額の費用と、受け取ったデータの保管場所を確かめる
自作(プログラム) 社内の仕組みとつなぎたい 安全な作りにする知識が要る。制作会社に頼むのが一般的

Googleフォームで作る場合の手順

Googleフォームの公式ヘルプに沿うと、手順は次のとおりです(Google ドキュメント エディタ ヘルプ・回答の管理、2026-10-03取得)。

  1. forms.google.com で空白のフォームを作り、項目を4つ入れる
  2. 右上のメニューから「HTML を埋め込む」を選び、コードをサイトに貼る
  3. 「回答」のメニューで、新しい回答のメール通知を受け取る設定にする
  4. 自分で送信し、通知が届くかを確かめる

回答者に控え(回答のコピー)を送る設定もできますが、ヘルプには迷惑メールフィルタなどで届かない場合があると書かれています。公開前に自分で送信し、通知と控えの両方が届くかを確かめます。

問い合わせフォームに必要な項目は?

必要な項目は、返信に必要な情報だけです。Googleの開発者向けの解説でも、フォームを簡単にする最も手軽な方法は不要な項目を削ることだとしています(web.dev「お支払いと住所のフォームに関するベスト プラクティス」、2026-10-03取得)。

問い合わせフォームに必要な項目。名前と会社名、連絡先、問い合わせ内容
詳しいことは、返信のときに聞けます。
項目 必須か 理由
会社名 BtoBなら必須 相手を確かめるため。個人のお客さまが多いなら任意
名前 必須 返信の宛名。姓と名は1つの欄で足りる
連絡先(メールか電話) 必須 返信の手段。どちらか一方でよい
問い合わせ内容 必須 用件。自由記述の欄を1つ
住所・役職・予算など 置かない 返信のときに聞ける

項目を増やしたくなったら、「その項目がないと返信できないか」で判断します。返信できるなら、その項目は削ります。

利用目的の明示を忘れない

フォームで名前や連絡先を受け取る場合、個人情報保護法では、あらかじめ本人に利用目的を明示する必要があります。個人情報保護委員会のガイドラインは、ネットワーク上で取得する場合、送信ボタンを押す前に利用目的が目に留まるよう配置に留意することが望ましいとしています。利用目的を書いた画面へ1回程度の操作で移れるリンクも含むとしています(個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」3-3-4、2026-10-03取得)。

送信ボタンのすぐ上に、プライバシーポリシーへのリンクと「お問い合わせへの返信のために利用します」といった一文を置きます。プライバシーポリシーに何を書くかは会社ホームページ制作で必要なページで扱っています。

問い合わせフォームはどこに置けばいいか

フォームを置く場所は、次の3か所です。

  1. 全ページのヘッダー:「お問い合わせ」のボタンを右上に置く
  2. 全ページのフッター:ページを読み終えた人が、下で見つけられるようにする
  3. サービスページの最後:内容を読んで頼みたくなった場所に、フォームへのリンクを置く
問い合わせフォームを作る順番。項目を決める、置き場所を決める、送って確かめる
ツールを選ぶのは、項目と置き場所を決めたあとです。

フォームの手前で迷わせないことも大切です。費用や進め方など、問い合わせ前に聞かれやすいことには、サービスページかよくある質問のページで先に答えておきます。

入力しやすいフォームにするには、何に気をつければいいか

入力しやすさは、デジタル庁のガイドブックが具体的に示しています(デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」、2026-10-03取得)。ラベルの行は、先に挙げたGoogleのweb.devの解説に基づきます。

気をつけること やり方
必須の示し方 色だけで示さず、「必須」の文字を付ける。「*」「※」は読み上げソフトで読まれない場合がある
入力の条件 全角・半角や文字数の制限は、入力する前に書いておく
エラーの示し方 どの欄が、なぜ違うのかを文字で示し、直し方を書く
ラベル 欄の中の薄い文字(プレースホルダー)だけにせず、欄の外に項目名を書く

最後に、スマホで自分のフォームを開き、送信ボタンまで迷わず進めるかを確かめます。

迷惑メールやセキュリティの対策とは

問い合わせフォームは、外部から誰でも送れる入口です。作り方によっては、迷惑メールの送信に悪用されます。IPAは、メールを送る機能を持つ「問い合わせページ」を、メールの第三者中継の影響を受ける例として挙げています。根本的な対策として、メールの宛先や件名などのヘッダーを固定値にし、外部からの入力はすべて本文に出すことを示しています(IPA「安全なウェブサイトの作り方」1.8 メールヘッダ・インジェクション、2026-10-03取得)。

自社でできる確認は次の3つです。

自作する場合は、作る人が上のIPAの資料を読んでいるかを確かめます。

よくある質問

問い合わせフォームの作り方で、一番簡単なのはどれですか

Googleフォームです。無料で、項目を入れてサイトに埋め込むだけで使えます。見た目を会社サイトに合わせたい場合や、送信後の画面を作り込みたい場合は、WordPressのプラグインかフォーム作成サービスを選びます。

問い合わせフォームの項目は、いくつが適切ですか

会社名・名前・連絡先・問い合わせ内容の4つで足ります。返信に必要ない項目は削ります。項目が多いほど、入力の途中でやめる人が増えます。

プライバシーポリシーがないと、問い合わせフォームは置けませんか

ページそのものは法律上の義務ではありませんが、フォームで個人情報を受け取るなら、利用目的をあらかじめ明示する必要があります。送信ボタンの上に利用目的の一文と、詳しく書いたページへのリンクを置くのが分かりやすい方法です。

自社のフォームに改善の余地があるか、確かめたい

CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、問い合わせの状況などから改善余地の目安が出ます。

出典・参考資料