この記事は中小企業のAI導入の始め方の各論です。社内規程やマニュアル、会議資料を AI で調べられるようにしたい担当者に向けて、NotebookLM の基本の使い方を順番に説明します。

NotebookLMの使い方は?資料を入れて、質問して、引用で確かめる

NotebookLM の使い方は、ノートブックを作り、資料(ソース)を入れ、チャットで質問する、の順番です。答えは入れた資料だけをもとに作られ、どこに書いてあったかを引用で確かめられます。

Google のヘルプでは、NotebookLM は調べものを助ける AI のアシスタントで、回答に引用が示されるため根拠を確かめられると説明されています(Google「Gemini Notebook の詳細」、2026-10-21取得)。

NotebookLM は2026年7月に「Gemini Notebook」へ名前が変わりました。Google は、名前を変えたあとも独立した製品として続けると説明しています(Google「NotebookLM is now Gemini Notebook」、2026-10-21取得)。検索では今も NotebookLM の名前が多いため、この記事では NotebookLM と書きます。Gemini との違いはNotebookLMとGeminiの違いで整理しています。

NotebookLMの使い方の手順。ノートブックを作る、資料を入れる、質問して引用で確かめる
最初は1つのテーマの資料だけでノートブックを作ります。

NotebookLMを使い始める手順:5つの順番

Google アカウントがあれば、パソコンのブラウザからすぐに始められます。仕事で使うときは、次の順番で進めます(手順1〜3は Google のヘルプ、4〜5は Coadex の勧め方です)。

  1. ノートブックを作る:NotebookLM を開き、新しいノートブックを作ります。ノートブックは「1つのテーマの資料をまとめる箱」と考えます
  2. ソースを追加する:左側の「ソースを追加」から、PDF や Google ドキュメントなどを選びます
  3. チャットで質問する:チャット欄に質問を書きます。回答の番号(引用)を選ぶと、資料の該当箇所が開きます
  4. 大事な回答をメモに保存する:あとで使う回答は「メモに保存」で残します。表や引用リンクの形式も残ります
  5. 出力を作る:Studio パネルから、音声解説やマインドマップなどを作ります

作成後はチャットパネルで質問し、Studio パネルでメモや音声解説などを作れます(Google「Gemini Notebook でノートブックを作成する」、2026-10-21取得)。

NotebookLMに入れられる資料とは?形式と無料版の上限

社内の資料は、ほとんどの形式をそのまま入れられます。無料版の上限は次のとおりです(Google「ノートブックの新しいソースを追加または検索する」、2026-10-21取得)。

項目 内容
入れられる形式 PDF、Word、PowerPoint、テキスト、Markdown、CSV、画像、音声ファイル、Google ドキュメント・スプレッドシート・スライド、ウェブの URL、字幕付きの公開 YouTube 動画の URL など
1つのノートブックのソース数(無料版) 最大50個
1つのソースの大きさ(無料版) 最大50万語、ファイルは200MBまで
Google スライド 最大100枚

ソースの欄からウェブや Google ドライブを検索して、資料を探して取り込むこともできます。社外の情報を混ぜると答えの根拠がぼやけるので、規程やマニュアルを調べるノートブックには社内の資料だけを入れます。

質問のしかたは?答えを確かめるコツ

チャットの回答は、ソースのデータだけをもとに作られます。引用にカーソルを合わせると元の文章が表示され、選ぶと資料の該当箇所に移動して前後を確かめられます(Google「Gemini Notebook でチャットを使用する」、2026-10-21取得)。

仕事で使うときは、次の頼み方にすると確かめやすくなります(Coadexの例文)。

回答の長さや話し方は、チャットの設定で「学習ガイド」やカスタムの指示に変えて保存できます。資料に書いていないことを聞くと、答えられないと返ることがあります。それは資料の外の推測を混ぜていない合図です。

会議の録音から議事録を作る手順はNotebookLMで議事録を作る方法で説明しています。

音声解説・マインドマップ・スライドの作り方は?

Studio パネルでは、入れた資料を別の形に変えられます。Google のヘルプには、音声解説、動画解説、マインドマップ、レポート、フラッシュカードやクイズ、インフォグラフィック、スライド資料が挙がっています。

出力 仕事での使いどころ(Coadexの勧め方)
音声解説 長い資料の要点を、移動中に聞いて押さえる
マインドマップ 資料全体の論点を一目で見る
レポート・スライド資料 報告や共有のたたき台にする
フラッシュカード・クイズ 新人研修で規程の理解を確かめる

音声解説は、2人のホストが話し合う「詳細」、1人が2分以内で要点を伝える「概要」、資料を評価する「批評」、複数の視点で話す「議論」の4つの形式から選べます。生成には数分かかることがあり、内容に不正確な部分が入ることがあります(Google「Gemini Notebook で音声解説を生成する」、2026-10-21取得)。スライドの作り方とプロンプトはNotebookLMのスライド作成にまとめています。

社内でNotebookLMを使う前に決めること。会社のアカウントを使う、共有の権限を分ける、社内資料は一般公開しない
社外秘の資料は、会社のアカウントのノートブックに入れます。

社内で共有するときの注意点は?権限とアカウント

ノートブックは「共有」から、メールアドレスを追加するか、リンクをコピーして共有します。権限は次の2つです(Google「Gemini Notebook でノートブックを作成する」、2026-10-21取得)。

権限 できること
閲覧者 共有されたソースとメモを読み取り専用で見る
編集者 ソースとメモの表示・追加・削除、さらに別の人への共有

個人の Gmail アカウントで共有できるのは最大50人までで、Google グループとは共有できません。リンクを一般公開にすると、リンクを知っている Google アカウントの人がアクセスできます。社内資料のノートブックは、一般公開にしないと決めておきます。

アカウントも先に決めます。Google Workspace のエンタープライズ グレードでは、アップロードしたファイル、チャット、出力は、人のレビューにも生成 AI の改善にも使われないと説明されています(Google「仕事用または学校用の Google アカウントで Gemini Notebook を使用する」、2026-10-21取得)。会社のアカウントでは、管理者が有効にしないと使えない場合があります。会社で確かめる設定はGeminiのセキュリティで説明しています。

よくある質問

NotebookLMは無料で使えますか

Google アカウントがあれば無料で使えます。無料版は、1つのノートブックにソースを50個まで、1つのソースは50万語・200MBまで入れられます。上限を上げたい場合は、有料の Google AI プランや対象の Google Workspace のプランを確かめます。

NotebookLMの使い方はGemini Notebookになって変わりましたか

名前と表示が変わりましたが、ノートブックを作って資料を入れ、質問する使い方は同じです。Google Workspace の発表では、共有済みのノートブックやリンクは自動で転送され、管理者の作業は要りません(Google Workspace Updates「NotebookLM is now Gemini Notebook」、2026-10-21取得)。

スマートフォンでもNotebookLMを使えますか

モバイルアプリがあり、スマートフォンでも質問や音声解説の再生ができます。ただし、音声解説などの一部の機能はモバイルアプリでは制限されていることがあります。資料をまとめて入れる作業はパソコンで行うと確実です。

社内のどの業務からAIを使うと効果が出やすいですか

資料を読む・探す時間が長い業務から始めると、効果を確かめやすくなります。CoadexのAI活用セルフ診断で「社内の作業・AI活用」を選んで答えると、AIで減らせる時間の目安と、最初に試す業務の候補が出ます。

出典・参考資料