この記事は中小企業のAI導入の始め方の各論です。社内の資料や議事録から、報告や研修のスライドを早く作りたい会社に向けて書いています。
NotebookLMでスライドを作成する方法は?Studioの「スライド資料」を選ぶ
NotebookLMでスライドを作るには、資料をソースに入れてから、Studioパネルの「スライド資料」を選びます。鉛筆アイコンを押すと、生成の前に形式・言語・長さを選び、どんなスライドにしたいかを文章(プロンプト)で指示できます。できたスライドはPDFかPowerPoint(.pptx)でダウンロードできます(Google「Gemini Notebook でスライド資料を生成する」、2026-10-17取得)。
NotebookLMは、2026年7月16日に「Gemini Notebook」へ名前が変わりました。古いリンクは自動で転送されます(Google Workspace Updates「NotebookLM is now Gemini Notebook」、2026-10-17取得)。公式ヘルプは新しい名前で書かれていますが、操作は同じです。名前の変更と議事録での使い方はNotebookLMで議事録を作る方法で説明しています。
NotebookLMのスライド作成の手順:4つの順番

手順はGoogleのヘルプの記載です(前掲「Gemini Notebook でスライド資料を生成する」、2026-10-17取得)。スライド資料を作るには、ノートブックの編集権限が必要です。
- ソースを入れる:ノートブックを作り、元にする資料(PDF、Googleドキュメント、議事録など)をアップロードします
- カスタマイズを開く:Studioパネルの「スライド資料」の鉛筆アイコンを押します。すぐ作るなら「スライド資料」をそのまま選びます
- 形式・言語・長さと説明を入れて作る:「作成するスライドについて説明してください」の欄にプロンプトを書きます。生成には数分かかり、その間もノートブックで作業できます
- 直して書き出す:改訂アイコンからスライドごとに直す指示を書き、「改訂版のスライドを生成」を押します。仕上がったら、その他メニューからPDFかPowerPointでダウンロードします
スライドの削除や並べ替えも、改訂の画面でできます。改訂のたびに新しいスライド資料が作られるので、直す指示はまとめて出すのが効率的です。
「詳細なスライド」と「プレゼンターのスライド」の違いは?
形式は2つから選びます。使う場面で選び分けます(前掲「Gemini Notebook でスライド資料を生成する」)。
| 設定 | 選べるもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 形式 | 詳細なスライド | 全文と詳細を含む。メールで送る、単独で読んでもらう資料 |
| 形式 | プレゼンターのスライド | 要点を視覚的に示す。話しながら見せる資料 |
| 長さ | 短め・デフォルト・長め | 時間と枚数に合わせる |
| 言語 | 「言語を選択」で指定 | 日本語の資料なら日本語を選ぶ |
社内の会議で配る報告は「詳細なスライド」、取引先の前で話す提案は「プレゼンターのスライド」と分けると迷いません。
NotebookLMのスライドプロンプトの書き方:入れる4つの要素

Googleのヘルプは、説明の欄に「概要」を書き、「対象者」「スタイル」「ポイント」を指定できるとしています。例として、手順に焦点を当てて初心者向けに作る指示が挙げられています(前掲「Gemini Notebook でスライド資料を生成する」)。この4つを毎回そろえて書くと、仕上がりが安定します。
- 概要:何のためのスライドか。例:月次の営業報告、新人向けの研修
- 対象者:誰が見るか。例:社長と部長、入社1年目の社員
- スタイル:見た目と口調。例:白地に紺、文字は大きく、です・ます調
- ポイント:必ず入れる内容と順番。例:結論を1枚目に、数字は表で
ソースにない数字や事例を入れないよう、「ソースに書かれていないことは書かない」と一文足しておくと、確認の手間が減ります。指示文の組み立て方の基本はプロンプトの書き方にまとめています。
そのまま使えるNotebookLMのスライドプロンプト例
Coadexが社内資料づくりで勧めている書き方の例です。【】の中を自社の内容に置き換えて使います。
| 用途 | 形式 | プロンプト例 |
|---|---|---|
| 会議の報告 | 詳細なスライド | 【部長会】向けに、議事録から決定事項・宿題・保留を1枚ずつまとめて。結論を1枚目に。ソースにないことは書かない |
| 営業の提案 | プレゼンターのスライド | 【製造業の経営者】向けに、課題→解決策→進め方→費用の考え方の順で。1枚に要点は3つまで。白地に紺の落ち着いたデザイン |
| 社内研修 | 詳細なスライド | 【入社1年目】向けに、手順を1枚に1つずつ。専門用語には短い説明を付けて、です・ます調で |
| 規程の周知 | プレゼンターのスライド | 【全社員】向けに、変わった点だけを先に示し、守ることを箇条書きで。文字は大きく |
直すときは、改訂の画面で1枚ごとに「この表を3行に減らして」「タイトルを結論の一文に変えて」のように具体的に指示します。改訂のときはソースが参照されないため、数字を変える指示は、ソースと照らしてから出します。
作ったスライドを仕事で使う前に確かめることは?
- 内容の正しさ:Googleのヘルプは、AIが作るため見た目が不自然だったり、事実として不正確な情報が入ったりする場合があるとしています。数字・固有名詞・日付はソースと照らします
- 使うアカウント:Google Workspaceのアカウントでは、アップロードした内容や回答が、人によるレビューやAIモデルの学習に使われません。個人のアカウントでは、評価のフィードバックを送ると、その内容がレビューされることがあります(Google「Gemini Notebook のプライバシーと利用規約」、2026-10-17取得)。社内の資料はWorkspaceのアカウントで扱います
- 上限と透かし:1つのノートブックに入れられるソースは、無料で50件、Pro(Google AI Pro)で300件です。スライド資料と改訂の回数は、無料は「上限あり」で、上位のプランほど上限が上がると書かれています。透かしの削除は、Pro以上の機能として載っています(Google「Gemini Notebook をアップグレードする」、2026-10-17取得)
社外に出す資料で確かめることは、パワポを生成AIで作る方法のチェック項目も使えます。
よくある質問
NotebookLMのスライドはPowerPointで編集できますか
PowerPoint(.pptx)形式でダウンロードできます。PDFに加えてPowerPointで書き出せるようになったことは、2026年3月にGoogleが案内しています(Google Workspace Updates、2026-10-17取得)。NotebookLMの中では、改訂の画面からスライドごとに直せます。
NotebookLMのスライド作成は無料で使えますか
無料のアカウントでも使えます。ただし、スライド資料と改訂の回数に上限があり、上位のプランほど上限が上がります。現時点では、18歳以上のユーザーだけが使える機能です。
日本語のスライドは作れますか
作れます。カスタマイズの画面の「言語を選択」で出力の言語を選びます。プロンプトも日本語で書けます。
どの資料づくりからAIに任せればいいか知りたい
毎週・毎月くり返し作っている資料から始めます。AI活用セルフ診断で業務と時間を選ぶと、AIで減らせる時間の目安と、始める順番が分かります。
出典・参考資料
- Google「Gemini Notebook でスライド資料を生成する」 https://support.google.com/gemininotebook/answer/16757456?hl=ja(2026-10-17取得)
- Google「Gemini Notebook をアップグレードする」 https://support.google.com/gemininotebook/answer/16213268?hl=ja(2026-10-17取得)
- Google「Gemini Notebook のプライバシーと利用規約」 https://support.google.com/gemininotebook/answer/17004255?hl=ja(2026-10-17取得)
- Google Workspace Updates「NotebookLM is now Gemini Notebook」(2026年7月16日) https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/07/notebooklm-now-gemini-notebook.html(2026-10-17取得)
- Google Workspace Updates「New ways to customize and interact with your content in NotebookLM」(2026年3月20日) https://workspaceupdates.googleblog.com/2026/03/new-ways-to-customize-and-interact-with-your-content-in-NotebookLM.html(2026-10-17取得)



