この記事はホームページから問い合わせが来ない原因と、直す順番の各論です。リニューアルが本当に必要かどうかの判断は、そちらで整理しています。
ホームページリニューアルの進め方は6つの順番で決まる
ホームページリニューアルは、次の6つの順番で進めます。デザインを決めるのは4番目で、その前に「何のために、どのページを残すか」を決めます。
- 目的を1つに決め、今の数字を記録する
- 残すページ・直すページ・消すページを決める
- 構成と原稿を先に作る
- デザインと実装
- 旧URLから新URLへ転送する
- 公開後の数字を確かめる
順番を逆にすると、デザインが決まってから原稿が入らない、公開後に検索からの流入が落ちる、といった手戻りが起きます。

リニューアルの前に、何を決めて記録するのか
手順1:目的を1つに決め、今の数字を記録する
「問い合わせを増やす」「採用の応募を増やす」など、目的を1つに決めます。「古くなったから」「見た目を新しくしたい」は、目的ではなく理由です。
あわせて、今の数字を記録します。月ごとの問い合わせ件数、Search Console で検索から表示・クリックされているページ、よく見られているページです。リニューアル前の数字がないと、リニューアルの効果を誰も判断できません。
手順2:残すページ・直すページ・消すページを決める
今あるページを一覧にし、1ページずつ扱いを決めます。
| 扱い | 当てはまるページ | 注意点 |
|---|---|---|
| 残す | 検索から表示・クリックがある、問い合わせにつながっている | 内容は直しても、できれば URL は変えない |
| 直す | 情報が古い、誰向けか分からない | 原稿を書き直す対象にする |
| まとめる | 同じ内容のページが複数ある | 1ページに統合し、旧URLを転送する |
| 消す | 見られておらず、役目も終わっている | 関連するページへ転送するか、削除する |
検索から見られているページを消したり URL を変えたりすると、そのページが得ていた評価を失いやすくなります。
失敗しないリニューアルは、原稿から先に作る理由
手順3:構成と原稿を先に作る
ページの構成と原稿を、デザインより先に作ります。原稿の長さや項目が決まっていないとデザインが組めず、あとで入らなかった文章を削ることになります。
Google は、誰向けの、何のページかが明確で、読む人の目的に直接応えるコンテンツを評価するとしています(Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」、2026-09-30取得)。原稿を先に作る段階で、この点を確かめます。問い合わせ前の不安に答える「よくある質問」もこの段階で用意すると、検索とAIの両方で見つけてもらいやすくなります。作り方は「よくある質問」ページの作り方にまとめました。
手順4:デザインと実装
原稿が決まってから、デザインと実装に進みます。スマートフォンでの見え方、表示の速さ、問い合わせボタンの位置は、この段階で確かめます。
旧URLの転送はどうすればいいか
手順5:旧URLから新URLへ転送する
URL が変わるページは、旧URLと新URLの対応表を作り、旧URLにアクセスした人と検索エンジンを新URLへ転送します。Google は、URL の変更を伴う移転では 301 などの恒久的なリダイレクトを使うよう勧め、恒久的なリダイレクトで評価が失われることはないとしています(Google 検索セントラル「サイトを移転する方法」、2026-09-30取得)。
| 作業 | 内容 |
|---|---|
| 旧URLの一覧を作る | サイトマップ、Search Console、CMS から集める |
| 対応表を作る | 旧URL1つごとに、転送先の新URLを1つ決める |
| 転送を設定する | サーバー側で 301 などの恒久的なリダイレクトにする |
| 内部リンクを直す | サイト内のリンクを新URLに書き換え、サイトマップを作り直す |
| 転送を残す | Google の案内では、一般的には1年以上残す |
同じガイドには、移転中は検索順位が一時的に変動すると想定するよう書かれています。公開直後に数字が揺れても、すぐに判断しません。
公開後に何を確かめるのか
手順6:公開後の数字を確かめる
公開したら、手順1で記録した数字と比べます。

- 転送:旧URLを開き、正しい新URLに移るかを確かめます。
- 検索の表示:Search Console で、表示回数・クリック数・登録されたページを週1回見ます。
- 問い合わせ:月ごとの件数を、リニューアル前と比べます。
公開前に数字を記録していない場合は、公開した月を起点に記録を始めます。
ホームページリニューアルの費用はいくらか
Coadexが診断ツールの費用比較で使っている目安は、制作会社にサイト改修を頼む場合で30〜120万円です(2026年9月時点)。上の6つの順番のうち、手順1〜3を社内で進めておくと、依頼する範囲が絞れて費用を抑えやすくなります。
工程ごとの内訳と、費用をかける前にできる無料の改善はホームページ改修の費用相場に、新しく作る場合の費用はホームページ作成の費用相場と内訳にまとめました。依頼先を比べるときの観点はホームページ制作会社の選び方で扱っています。
よくある質問
リニューアルと改修は、どちらを選べばいいですか
直したいのが一部のページの内容や導線なら、改修で足ります。ページの構成や管理の仕組みから変える必要があるなら、リニューアルを検討します。迷ったら、手順2のページ一覧を作ると、どれだけのページを直すかが見えて判断できます。
リニューアルすると、検索順位は下がりますか
URL を変えずに内容を良くする場合は、下がる理由は少なくなります。URL が変わる場合は、Google の案内どおり旧URLから恒久的なリダイレクトで転送します。移転中は順位が一時的に変動するため、数週間は様子を見ます。
ドメインも変えたほうがいいですか
変える理由がなければ、今のドメインを使い続けます。ドメインを変えると、全ページの転送と Search Console での移転の手続きが必要になり、作業が増えます。
自社のサイトはリニューアルが必要か相談できますか
今のサイトと目的をうかがい、改修で済む部分と、作り直した方がよい部分を分けてお答えします。お問い合わせからご連絡ください。検索とAIに見つけてもらうための設計はSEO・AIO対策のサービスで紹介しています。
出典・参考資料
- Google 検索セントラル「サイトを移転する方法」 https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/site-move-with-url-changes?hl=ja(2026-09-30取得)
- Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja(2026-09-30取得)
- 株式会社Coadex「AI活用セルフ診断」の費用比較 https://coadex.online/diagnosis(2026年9月時点)



