この記事はAIO対策とは?AI検索に引用される会社になるための実務ガイドの各論です。AI検索への対策の全体像は、そちらで整理しています。

AIによる概要とは:検索結果の上に出る、AIがまとめた要約

AIによる概要(AI Overview)とは、Google検索の結果の上に、AIがまとめた要約と、根拠になったウェブページへのリンクを示す機能です。いくつもの情報源から、主な情報を手早く示すために使われます(Google 検索ヘルプ「Google 検索の AI による概要」、2026-09-29取得)。

英語では AI Overviews と呼ばれ、日本語の画面では「AI による概要」と表示されます。米国で2024年5月に始まり、日本では2024年8月16日に提供の拡大が発表されました(Google 公式ブログ、2026-09-29取得)。

会社サイトにとっての要点は、順位だけでなく「要約の根拠として選ばれるか」も見られるようになったことです。 ただし、そのために特別な作業が増えるわけではありません。

AI Overviewとは、どんな仕組みで答えを作るのか

Google は、AIによる概要やAIモードが、関連する複数のサブトピックや情報源に対して検索を行い、その結果をもとに回答を組み立てると説明しています。この方法を「クエリ ファンアウト」と呼んでいます(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、2026-09-29取得)。

AIによる概要ができるまでの3つの動き。分ける、調べる、まとめる
要約には、根拠になったページへのリンクが添えられます。
  1. 分ける:検索された質問を、関連する小さな問いに分けます。
  2. 調べる:小さな問いごとに、Google に登録されたページを検索します。
  3. まとめる:見つかった情報をもとに要約を作り、根拠のページへのリンクを添えます。

このため、大きな質問にまとめて答えるページだけでなく、その中の小さな問いに1つずつはっきり答えているページも、根拠として使われる余地があります。

AIによる概要は、どんな検索で表示されるのか?

すべての検索で出るわけではありません。Google のヘルプでは、生成AIが特に役立つと判断した場合、たとえば、さまざまな情報源から手早く情報を示せる場合に表示されると説明されています。

出やすい検索 出にくい検索
「〜とは」「〜 違い」「〜 方法」のような調べもの 会社名・サービス名だけの検索
いくつもの観点をまとめて知りたい質問 特定のサイトに行きたいだけの検索
手順や比較を知りたい質問 答えが1つに決まる短い事実の確認

上の表は、Google のヘルプの説明をもとにCoadexが整理した目安です。自社の狙う検索語で実際に出るかどうかは、その語で検索して確かめます。出ない理由と確かめ方はAI Overviewが表示されない理由と直し方で扱っています。

AIによる概要とAIモードの違いは?

どちらも Google のAI機能ですが、出る場所と使い方が違います。

項目 AIによる概要 AIモード
出る場所 通常の検索結果の上 AIの回答を中心にした別の画面
出るかどうか Google のシステムが役立つと判断した検索だけ 利用者が選んで開く
質問の仕方 1回の検索 続けて質問を重ねられる

AIモードの詳しい説明と会社サイトへの影響は、AIモードとはにまとめています。

AI OverviewはSEOにどう影響するのか

影響は「クリックのされ方」と「見る数字」に出ます。

順位を追うだけでなく、質問の形の検索語で表示回数が増えているかを見る方が、実態に合います。 数字の見方はSEO対策とはの手順とあわせて進めます。

AIによる概要に自社サイトが出るには?特別な対策は必要か

特別な対策は要りません。Google は、AIによる概要やAIモードのための特別な最適化は必要なく、新しいマークアップや構造化データの追加も必須ではないと明記しています。根拠のリンクとして表示される条件は次の3つです。

  1. Google に登録(インデックス)されている
  2. 検索結果に抜粋(スニペット)を表示できる
  3. Google 検索の技術要件を満たしている
AIによる概要に表示されるための3つの条件。登録されている、抜粋を出せる、技術要件を満たす
3つとも、通常の検索と同じ条件です。

条件を満たしたうえで、見出しを質問の形にし、直下の1〜2文で答える書き方にすると、小さな問いの受け皿になります。書き方の型はAI Overviewに引用される記事の書き方で説明しています。

AIによる概要を出さない・消す方法はあるか

利用者として検索する場合、AIによる概要を完全にオフにすることはできません。Google のヘルプでは、検索したあとに「ウェブ」のフィルタを選ぶと、文字のリンクだけの結果が表示されると案内されています。

サイトを運営する側では、nosnippet・data-nosnippet・max-snippet・noindex で、AI機能での使われ方を管理できます。ただし、これらは通常の検索結果の表示にも影響するため、集客のためのページには使いません。

よくある質問

AIによる概要の内容は正しいのですか

間違いが含まれることがあります。Google のヘルプでも、AIの回答には誤りが含まれる場合があると説明されています。仕事で使う情報は、要約に添えられたリンク先で元の情報を確かめます。

AI Overviewとは、ChatGPTのようなものですか

どちらも生成AIを使って答えをまとめますが、AIによる概要は Google 検索の中の機能で、検索結果の上に要約とリンクを示します。ChatGPT は対話で答えるサービスです。ChatGPT なども含めたAI検索への対策はLLMO対策とはで整理しています。

AIによる概要に出ると、検索順位も上がりますか

別の仕組みなので、AIによる概要に出たことで順位が上がるわけではありません。ただ、根拠のリンクになる条件は通常の検索と同じで、検索に登録され、質問に答えるページを整えることが両方の土台になります。

自社サイトがAIによる概要に対応できているか分かりません

CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、改善の余地の目安が出ます。登録の確認から見出しの直し方まで任せたい場合は、SEO・AIO対策のサービスで進め方を紹介しています。

出典・参考資料