この記事はAIO対策とは?AI検索に引用される会社になるための実務ガイドの各論です。AI検索への対策の全体像は、そちらで整理しています。

LLMO対策とは:AIの回答で「引用元」に選ばれるための施策

LLMO(Large Language Model Optimization)対策とは、ChatGPT・Perplexity・GoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自社のページを引用元として選ばれやすくする取り組みです。やることの中心は「AIに読ませる」「答えを先に書く」「根拠をそろえる」の3つです。

SEOが検索結果の一覧で上に出ることを目指すのに対し、LLMO対策はAIの回答文の中で名前とリンクが示されることを目指します。土台は共通で、検索エンジンに正しく読まれていないページはAIにも使われにくくなります。

LLMO・AIO・GEOの違いは?呼び方が違うだけか

3つとも「AIの回答に自社の情報を使ってもらう」施策を指し、実務の作業はほぼ同じです。違うのは、どこに注目した呼び方かだけです。

呼び方 正式名 注目している点
LLMO Large Language Model Optimization 回答を作る大規模言語モデル
AIO AI Optimization AI全般(AIによる概要・AIモードなど)
GEO Generative Engine Optimization 生成AIを使った検索エンジン

Coadexのブログでは、まとめて「AIO」と呼んでいます。SEOとの関係はSEOとAIOの違いで比べています。大事なのは名前ではなく、次の5つの作業を順番に行うことです。

LLMO対策のやり方は?会社サイトで今日からやる5つのこと

LLMO対策の3段階。AIに読ませる、答えを先に書く、根拠で裏づける
技術の確認が先で、文章の書き直しはその後です。
  1. AIのクローラーを止めていないか確かめる:robots.txt で、検索・回答用のクローラーを拒否していないかを見ます(次の見出しで扱います)。
  2. 質問への答えを見出しの直下に置く:見出しを読者の質問にして、直下の1〜2文で答え切ります。書き方はAI Overviewに引用される記事の書き方にまとめています。
  3. 会社情報と根拠をそろえる:会社名・事業内容・執筆者・更新日を明記し、数字には出典を添えます。
  4. 構造化データを本文と一致させる:付ける場合は、ページに書いてある内容と食い違わないようにします。
  5. 月1回、AIに聞いて記録する:自社が答えられるはずの質問を5つ決め、毎月確かめます。

Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件や特別な最適化はなく、AI用のテキストファイルや特別な構造化データを作る必要もないと説明しています。そのうえで、クロールを許可すること、重要な内容をテキストで示すこと、構造化データをページのテキストと一致させることを勧めています(Google 検索セントラル、2026-09-25取得)。llms.txt は、この5つが済んでから検討すれば十分です。

ChatGPTやPerplexityに読ませるには、何を許可すればいいか

AIのクローラーには「モデルの学習用」と「検索・回答用」の2種類があります。回答に出たいなら、止めてはいけないのは検索・回答用のほうです。

学習用と検索・回答用のクローラーの違い。GPTBotとOAI-SearchBot、Google-ExtendedとGooglebot
学習用を止めても、検索・回答用を許可していれば回答には出られます。
サービス 検索・回答用(止めると回答に出にくくなる) 学習用(止めても検索の表示は残る)
ChatGPT OAI-SearchBot GPTBot
Perplexity PerplexityBot (学習には使わないと説明)
Google Googlebot(検索・AIによる概要・AIモード) Google-Extended

OpenAIは、OAI-SearchBotを拒否したサイトはChatGPTの検索の回答に表示されないこと、GPTBotの拒否は学習に使わせない意思表示であることを説明しています(OpenAI、2026-09-25取得)。PerplexityはPerplexityBotを検索結果に表示するためのクローラーとし、学習用ではないとしています(Perplexity、2026-09-25取得)。GoogleはGoogle-ExtendedがGoogle検索での登録やランキングに影響しないとしています(Google for Developers、2026-09-25取得)。

学習に使われたくない会社は、学習用だけを拒否する選び方ができます。Coadexのサイトは両方を許可しています。

LLMO対策の効果はどう確かめるか

順位のように1つの数字では測れないため、次の3つを月1回、同じ方法で記録します。

確かめること 方法 見るポイント
AIの回答に出ているか 決めた5つの質問をChatGPT・Perplexity・Googleで聞く 自社名・リンクが出るか、競合はどこか
AIからの訪問があるか GA4の参照元を見る chatgpt.com・perplexity.ai などからの訪問
検索での土台はあるか Search Consoleの表示回数を見る 狙う質問で表示されているか

AIの回答は聞くたびに変わるため、1回の結果で判断せず3か月分の記録で傾向を見ます。出てこない場合の切り分けはAI Overviewに自社が出ない原因と、確かめ方・直し方が参考になります。

LLMO対策でやってはいけないこと

Googleのスパムポリシーは、人には見えにくいテキストを置くこと、キーワードを詰め込むこと、生成AIなどで利用者への価値を加えずに大量のページを作ることを、禁止する行為として挙げています(Google 検索セントラル、2026-09-25取得)。

近道はなく、質問に答えるページを1本ずつ増やすのが確実です。

よくある質問

LLMO対策とSEO対策は、どちらを先にやるべきですか

SEOの土台が先です。検索エンジンに登録されていないページはAIの回答にも使われにくいため、登録を確かめてから答えの置き方を整えます。

GPTBotを拒否すると、ChatGPTに出なくなりますか

OpenAIの説明では、GPTBotは学習用、OAI-SearchBotは検索用です。GPTBotだけを拒否しても、OAI-SearchBotを許可していれば、ChatGPTの検索の回答に表示される余地は残ります。

LLMO対策を外部に頼むと、費用はどのくらいですか

Coadexの診断で使っている目安では、SEO・AIOの設計と改善を6か月依頼した場合で18〜90万円です。正確な金額は、内容をうかがってお見積もりします。

自社のどこから手を付ければいいか分かりません

まず、自社が答えられるはずの質問を5つ書き出し、AIに聞いてみるところからです。現状の整理には、CoadexのAI活用セルフ診断でAI検索の項目を選ぶと、改善余地の目安が出ます。設計から任せたい場合はSEO/AIO対策をご覧ください。

出典・参考資料