この記事はAIO対策とはの各論です。自社のホームページにパンくずリストが要るか、どう付けるかを決めたい担当者に向けて書いています。

パンくずリストとは:ページの位置を示すリンクの列

パンくずリストとは、いま見ているページがサイトのどこにあるかを、「ホーム › ブログ › 記事のタイトル」のように上の階層から並べて示すリンクの列です。読者は今いる場所が分かり、上の階層へ1クリックで戻れます。

Google は、ページに表示されるパンくずリストは、そのページがサイト階層のどこにあるかを示し、ユーザーがサイトを理解して移動するのに役立つと説明しています(Google 検索セントラル「パンくずリスト(BreadcrumbList)の構造化データ」、2026-10-19取得)。

会社サイトのページ パンくずリストの例
サービスの詳細 ホーム › サービス › ホームページ制作
ブログ記事 ホーム › ブログ › カテゴリ › 記事のタイトル
施工事例 ホーム › 事例 › 店舗の改装

名前は、童話『ヘンゼルとグレーテル』で帰り道の目印にパンくずを落とした話に由来します。

パンくずリストのSEO効果は?3つの役割

パンくずリストを置くだけで順位が上がる、と Google が説明している資料はありません。役割は次の3つです。

  1. Google がサイトの構造をつかむ手がかりになる:Google は、URL の構造からサイトの構造を把握することは通常なく、ページ間のリンクを分析すると説明しています(Google 検索セントラル「e コマースサイトの構造を Google が把握できるようにする」、2026-10-19取得)。パンくずリストは、上の階層へのリンクを全ページに置く仕組みです
  2. 検索結果に表示される:パソコンの検索結果では、URL の代わりにパンくずリストが表示されます
  3. 読者が迷わない:記事から一覧やサービスのページへ移りやすくなり、他のページも読まれやすくなります

サイト全体の内部の整え方は内部SEO対策のチェックリストにまとめています。

パンくずリストはスマホの検索結果に表示されるか?

表示されません。Google は2025年1月23日に、モバイルの検索結果ではパンくずリストを表示しない変更を始めると発表しました。理由は、小さな画面では途切れてしまい役に立たないためです。モバイルでは、表示される URL がドメインだけになります(Google 検索セントラル ブログ「モバイル版の検索結果に表示される URL 要素をシンプル化」、2026-10-19取得)。

検索結果 表示
パソコン パンくずリストが表示される
スマホ ドメインだけが表示される

同じ発表で Google は、パンくずリストのマークアップを使っているサイトは何もしなくてよいとしています。スマホで表示されなくても、パソコンの表示とサイト構造の手がかりの役割は残るため、外す理由にはなりません。

パンくずリストの3つの役割。サイトの構造を伝える、検索結果に出る、読者が迷わない
検索結果の表示は、2025年1月からパソコンだけになりました。

パンくずリストの付け方は?会社サイトで決める3つのこと

パンくずリストは、次の順番で決めると迷いません(Coadexの勧め方)。

  1. 階層を決める:サービス、ブログ、事例などの分け方を決めます。Google は、URL の構造をそのまま反映するより、ユーザーがそのページにたどり着く一般的な経路を示すことを勧めています
  2. 置き場所を決める:ページの上部、タイトルの上に置くのが一般的です。トップページには置きません
  3. 画面のパンくずリストと構造化データをそろえる:画面に出す並びと、構造化データに書く並びを同じにします

HTML では、パンくずリストを nav 要素で囲み、aria-label でパンくずリストだと分かる名前を付け、今いるページに aria-current="page" を付けます。画面読み上げソフトを使う人にも、どこにいるかが伝わります(W3C「Breadcrumb Pattern」、2026-10-19取得)。

パンくずリストの構造化データの書き方

構造化データは、パンくずリストの並びを検索エンジンに伝える書き方です。Google が勧める JSON-LD では、BreadcrumbList の中に ListItem を順に並べます。

プロパティ 書くこと
itemListElement パンくずの並び(ListItem の配列)
position 何番目か(最初が1)
name 表示する名前(例:ブログ)
item そのページの URL(最後の項目では省略できる)
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BreadcrumbList",
  "itemListElement": [
    { "@type": "ListItem", "position": 1, "name": "ブログ", "item": "https://example.com/blog" },
    { "@type": "ListItem", "position": 2, "name": "SEO", "item": "https://example.com/blog/seo" },
    { "@type": "ListItem", "position": 3, "name": "記事のタイトル" }
  ]
}

Google のガイドラインでは、ListItem を少なくとも2つ含めます。サイトのドメイン(トップページ)や、そのページ自体を ListItem に含める必要はありません。最後の項目に item がない場合、Google はそのページの URL を使います。構造化データ全体の考え方は構造化データとはで説明しています。

構造化データだけ書いて、画面に出さなくてもよいか?

出さないのは避けます。Google の構造化データの一般的なガイドラインは、ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないよう求めています。守らない場合、リッチリザルトとして表示されなくなったり、スパムとして扱われたりすることがあります(Google 検索セントラル「構造化データに関する一般的なガイドライン」、2026-10-19取得)。

実は Coadex のこのブログも、構造化データにはパンくずリストを書いていた一方で、画面には「記事一覧に戻る」のリンクしか出していませんでした。この記事を書くときに見つけ、全記事の上部に「ホーム › ブログ › カテゴリ › 記事」のパンくずリストを表示するよう直しています。

パンくずリストを付けて確かめる手順。画面に表示する、構造化データを書く、ツールで確かめる
画面と構造化データの並びを同じにします。

書いたあとは、次の順番で確かめます。

  1. Google のリッチリザルト テストにページの URL を入れ、パンくずリストが検出され、重大なエラーがないことを確かめる
  2. Search Console の URL 検査で、公開したページを確かめる
  3. 直したページの再クロールを依頼する

テクニカルな点検の全体はテクニカルSEOとはにまとめています。

よくある質問

パンくずリストはすべてのページに必要ですか

トップページ以外の下層ページに置くのが基本です。トップページはサイトのいちばん上なので、パンくずリストは要りません。ページが数ページしかない小さなサイトでは、メニューだけで迷わないなら、急いで付けなくてもかまいません。

パンくずリストを付けると検索順位は上がりますか

付けるだけで順位が上がる、と Google は説明していません。Google がサイトの構造をつかむ手がかりと、パソコンの検索結果での表示に役立つものと考えます。

パンくずリストは画面の上と下のどちらに置くべきですか

ページの上部、タイトルの上に置くのが一般的です。読者がページを開いてすぐに、どこにいるかが分かるためです。長い記事では下部にも置く例がありますが、構造化データの並びと食い違わないようにします。

自社のサイトに、パンくずリスト以外で直すところはありますか

サイトの状態によって変わります。CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選んで答えると、今のサイトで先に直すところの目安が出ます。

出典・参考資料