この記事はAIO対策とはの各論です。自社サイトの検索対策を見直している、中小企業の経営者とWeb担当者に向けて書いています。
構造化データとは:ページの内容を検索エンジンに伝える書き方
構造化データとは、ページの内容を検索エンジンが読み取れるように、決まった形式で書き添えるデータです。Googleは「ページに関する情報をさまざまなサイトで活用できるように標準化したデータ形式」と説明しています(Google 検索セントラル「構造化データ マークアップとは」、2026-10-05取得)。
たとえば会社概要なら、「これは会社名」「これは住所」と項目に名前を付けて伝えます。人が読む本文はそのままで、機械向けの説明を裏側に足します。
データベースの分野の「表の形に整理されたデータ」とは別の意味です。
項目の名前は、Google・Microsoft・Yahoo・Yandex が立ち上げた共通の語彙「schema.org」から選びます(Schema.org「About」、2026-10-05取得)。
構造化データの効果は?順位ではなく「見え方」が変わる
構造化データは、検索順位を直接上げるものではありません。 Googleは、構造化データ自体は一般的にランキング向上につながる要素ではなく、ページの内容を理解しやすくすることで、さまざまな検索機能の対象になる、と説明しています(Google 検索セントラル ブログ「リッチリザルトと Search Console について」、2026-10-05取得)。
検索機能とは、検索結果にロゴやパンくずリスト、評価の星などが付く表示のことで、「リッチリザルト」と呼ばれます。Googleの事例紹介では、Rotten Tomatoes が構造化データを10万ページに追加し、構造化データのあるページのクリック率が、ないページより25%増えたとしています(Google 検索セントラル、2026-10-05取得)。
ただし、正しく付けても表示されるとは限りません。Googleのガイドラインは「構造化データが検索結果に表示されるとは限りません」と明記しています(Google 検索セントラル「構造化データ ガイドライン」、2026-10-05取得)。
会社サイトに付ける構造化データの種類は?

Googleが対応している種類は検索ギャラリーに並んでいます(Google 検索セントラル「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」、2026-10-05取得)。会社サイトに関係するものを、Coadexが付ける順に並べると次のとおりです。
| 種類(schema.org の名前) | 置くページ | 伝えられること |
|---|---|---|
| 組織(Organization) | トップページか会社概要 | 会社名、ロゴ、住所、連絡先 |
| パンくずリスト(BreadcrumbList) | すべての下層ページ | そのページがサイトのどこにあるか |
| 記事(Article) | ブログ・お知らせ | タイトル、著者、公開日・更新日 |
| ローカル ビジネス(LocalBusiness) | 店舗・事業所のページ | 営業時間、所在地 |
組織の構造化データは、全ページに入れる必要はなく、トップページか会社概要のような1ページに置くことが勧められています(Google 検索セントラル「組織のスキーマ マークアップ」、2026-10-05取得)。店舗や事業所があるなら、ローカル ビジネスも候補です(Google 検索セントラル「ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ」、2026-10-05取得)。地図検索での見え方は、構造化データより先にGoogleビジネスプロフィールの整備が効きます。
FAQの構造化データは今も意味があるか
検索結果の見た目は変わりません。Googleは、よくある質問(FAQ)のリッチリザルトが2026年5月7日以降、Google 検索に表示されなくなるとして、サポートを終了しました(Google 検索セントラル「ドキュメントの更新情報」、2026-10-05取得)。2023年8月の時点で、表示は政府と医療の一部サイトに限られていました。
付けたままでも問題はありません。Googleは2023年の発表で、使用されていない構造化データによって検索で問題が発生することはない、としています(Google 検索セントラル ブログ「HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更」、2026-10-05取得)。
そのため、検索結果の見た目を目的にFAQの構造化データを新しく足す必要はありません。よくある質問ページそのものは、問い合わせ前の疑問に答える場所として引き続き役に立ちます。
AI検索(AI Overview)に構造化データは必要か
必要ありません。Googleは、生成AI検索に構造化データは必要なく、追加する特別な schema.org のマークアップもない、と書いています。そのうえで、リッチリザルトの対象になる助けになるため、SEO全体の一部として使い続けることを勧めています(Google 検索セントラル「生成 AI 機能向けに最適化するための Google ガイド」、2026-10-05取得)。
守ることは1つです。Googleは、構造化データをページに表示されるテキストと一致させることを挙げています(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、2026-10-05取得)。AIに引用されるかどうかは、構造化データより、質問への答えが本文に書いてあるかで決まります。書き方はAI Overviewに引用される記事の書き方にまとめています。
構造化データの付け方と、確かめる順番

- 種類を決める:上の表から、ページごとに付ける種類を1つ選びます
- JSON-LDで書く:Googleは、ほとんどの場合 JSON-LD という形式を勧めています。ページの
<script>タグの中に書く形式で、本文のHTMLを書き換えずに足せます - ツールで確かめる:Googleのリッチリザルト テストにURLを入れ、エラーがないかを見ます。公開後は Search Console の[拡張機能]の下にあるレポートで、サイト全体の状態を確かめます(Search Console ヘルプ「リッチリザルト レポート」、2026-10-05取得)
Coadexのこのサイトでは、記事・パンくずリスト・組織の構造化データを、ページを作るときに自動で出力しています。
構造化データで気をつけること
Googleのガイドラインで、会社サイトが特に気をつける点は次の3つです。
- ページに見えない内容を書かない:読者に表示されていない内容をマークアップしてはいけません
- 誤解を招く内容を書かない:ページと関係のない内容や、虚偽のレビューは対象外です
- ページを検索から隠さない:robots.txt や noindex で止めたページの構造化データは使われません
違反して手動による対策を受けると、リッチリザルトとして表示されなくなります。サイト全体の土台の見直しは、内部SEO対策のチェックリストで順番に確かめられます。
よくある質問
構造化データとは、簡単にいうと何ですか
ページの内容を、検索エンジンが読み取れる決まった形式で書き添えるデータです。会社名・住所・記事の公開日などに名前を付けて伝えます。人が読む本文はそのままで、裏側に足します。
構造化データを付けると検索順位は上がりますか
直接は上がりません。Googleは、構造化データ自体は一般的にランキング向上につながる要素ではないと説明しています。検索結果にロゴやパンくずリストが付くなど、見え方が整うことで、クリックされやすくなる効果を期待するものです。
構造化データの書き方はJSON-LDとmicrodataのどちらがよいですか
GoogleはJSON-LDを勧めています。HTMLの本文に手を入れずに足せて、直すときも1か所で済みます。microdata・RDFaも、正しく書けば有効です。
自社サイトで、構造化データより先に直すことがあるか知りたい
CoadexのAI活用セルフ診断で、ホームページ・集客の領域を選ぶと、検索とAI検索で改善の余地がある項目の目安が出ます。構造化データは土台の一部なので、問い合わせまでの導線や記事の中身と合わせて見直してください。
出典・参考資料
- Google 検索セントラル「構造化データ マークアップとは」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/intro-structured-data?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル「Google 検索上の構造化データ ガイドライン」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/sd-policies?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/search-gallery?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル「組織のスキーマ マークアップ」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/organization?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル「ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/local-business?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル「ドキュメントの更新情報」(2026年5月8日・6月15日の項目) https://developers.google.com/search/updates?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル ブログ「HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更」(2023年8月) https://developers.google.com/search/blog/2023/08/howto-faq-changes?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル ブログ「リッチリザルトと Search Console について」(2020年8月) https://developers.google.com/search/blog/2020/08/rich-results-search-console?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル「生成 AI 機能向けに最適化するための Google ガイド」 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide?hl=ja(2026-10-05取得)
- Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」 https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja(2026-10-05取得)
- Search Console ヘルプ「リッチリザルト レポート」 https://support.google.com/webmasters/answer/7552505?hl=ja(2026-10-05取得)
- Schema.org「About」 https://schema.org/docs/about.html(2026-10-05取得)



