llms.txt とは何か
llms.txt は、Webサイトの直下(例:https://example.com/llms.txt)に置く、AI向けの案内ファイルです。サイトが何のサイトで、どのページに何が書いてあるかを、Markdown 形式で簡潔にまとめます。
robots.txt が「クローラーにどこを見せるか・見せないか」を伝えるのに対し、llms.txt は「AIが理解するときに、どこから読めばいいか」を伝えます。義務でも標準でもなく、提案されている慣習 です。対応するAIは限られ、置いたからといって引用が保証されるものではありません。
それでも置く価値があるのは、サイトの構造を自社の言葉で整理する作業そのものが、AIO対策の土台になるからです。
llms.txt の書き方:3つのステップ

ステップ1:AIに読んでほしいページを10前後に絞る
サイト内の全ページを載せる必要はありません。会社概要、主要サービス、よくある質問、代表的な記事。「この会社について答えるなら、まずここを読んでほしい」というページを選びます。多すぎると、何が重要か伝わりません。
ステップ2:各ページに1行の説明を書く
ページごとに「何が書いてあるか」を1行で書きます。ページタイトルの繰り返しではなく、そのページがどんな質問に答えているかを書く のがコツです。この1行が、AIにとってのページの要約になります。
ステップ3:Markdown で書いて、サイト直下に置く
基本の形は次のとおりです。
# 株式会社〇〇
> 東京都で、中小企業向けにAI業務改善とWeb制作を行う会社。
## 主要ページ
- [サービス](https://example.com/services): 提供しているサービスの範囲と進め方
- [よくある質問](https://example.com/faq): 費用・期間・対応範囲についての回答
- [会社概要](https://example.com/company): 所在地、代表者、事業内容
## 記事
- [AIO対策とは](https://example.com/blog/aio): AI検索に引用されるための考え方と手順
見出しに会社名、引用ブロックに1〜2文の会社説明、その下にセクションごとのリンク一覧。これだけです。テキストファイルとして /llms.txt に配置し、ブラウザで開いて表示されることを確認します。
置いても効かないケース
llms.txt は、中身のページを良くするものではありません。次の状態では、置いても効果は出ません。

| 効かないケース | 効くケース |
|---|---|
| リンク先のページが、質問への答えになっていない | 各ページの冒頭で、そのページの答えが分かる |
| 会社情報が薄く、誰のサイトか判別しにくい | 会社概要・執筆者・更新日が整っている |
| リンク先が古く、内容が現状と違う | 主要ページが定期的に更新されている |
| 全ページを列挙して、重要度が分からない | 10前後に絞り、1行説明で役割が分かる |
llms.txt は、AIO対策の最後にやる工程 です。ページの中身を「質問→答え」の形に整え、会社情報を揃えてから置くと、案内の意味が生まれます。
置いたあとの確認と更新
置いて終わりではありません。次の2点を習慣にします。
- 新しい重要ページを作ったら追記する:サービスの追加、主要記事の公開時に1行足す。
- 月1回、AIに自社について聞く:会社名や主要サービスについてAIに質問し、案内したページの内容が回答に反映されているかを見る。
反映されていなければ、llms.txt の問題ではなく、リンク先のページの書き方の問題であることが多いです。その場合はAI Overviewに引用される記事の書き方の型に沿って、ページを直します。
よくある質問
llms.txt を置けば、AIに引用されるようになりますか
保証はありません。llms.txt はサイトの案内図であり、引用されるかどうかはリンク先のページが「答え」になっているかで決まります。案内図を整える前に、ページの中身を整えるのが順番です。
robots.txt と何が違いますか
robots.txt はクローラーに「見せる範囲」を伝える制御用のファイルです。llms.txt は「どこから読めば理解しやすいか」を伝える案内用のファイルで、アクセスを制御する力はありません。
llms-full.txt も必要ですか
llms-full.txt は、主要ページの本文をまるごと1つのファイルにまとめたものです。あると便利ですが、まず llms.txt だけで十分です。サイトが大きく、ページ数が多い場合に検討します。
自社サイトが llms.txt を置く段階にあるか分かりません
会社概要と主要サービスページの冒頭が、そのページの「答え」になっているかを確認してください。なっていなければ、先にそちらを直します。全体の状態を把握したい場合は、CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、改善余地の目安が出ます。



