この記事はAIO対策とは?AI検索に引用される会社になるための実務ガイドの各論です。AI検索への対策の全体像は、そちらで整理しています。

AIモードとは:質問を分けて調べ、まとめて答えるGoogleのAI検索

AIモードとは、Google検索の中で使える、AIが回答をまとめて示す検索の方法です。質問を小さな問いに分けてそれぞれを検索し、その結果をもとに回答を組み立て、根拠になったウェブページへのリンクを添えて示します。

日本語では2025年9月9日に提供が始まりました。回答には Gemini 2.5 をもとにしたモデルが使われ、パソコンとスマホのブラウザ、Android と iOS の Google アプリで使えます(Google 公式ブログ、2026-09-28取得)。

会社サイトにとっての要点は、「AIの回答の根拠として選ばれるページかどうか」が問われることです。 順位の一覧から選ばれる前に、AIがまとめた回答を読む流れになるからです。

AIモードの使い方は?3つの入り口

Google のヘルプでは、AIモードの入り口として次の3つが案内されています(Google 検索ヘルプ、2026-09-28取得)。

  1. google.com/ai を開く
  2. Google 検索で質問したあと、「AIモード」を選ぶ
  3. Google アプリのホーム画面のアイコンから開く

質問は文字だけでなく、音声・画像・PDFなどのファイルでもできます。回答に続けて質問を重ねられるので、1回の検索で終わらず、会話のように調べていく使い方になります。

AIモードとAIによる概要の違いは?

同じ Google のAI機能でも、AIによる概要(AI Overview)は通常の検索結果の上に出る要約で、AIモードはAIの回答を中心にした別の画面です。Google は、AIモードを「AIによる概要でできることをさらに拡張したもの」と説明しています。

AIによる概要とAIモードの違い。出る場所、質問の仕方、向いている質問
どちらも、根拠になったウェブページへのリンクが示されます。
項目 AIによる概要 AIモード
出る場所 通常の検索結果の上 AIの回答を中心にした画面
出るかどうか 付加価値があるとGoogleのシステムが判断した検索だけ 利用者が選んで開く
質問の仕方 1回の検索 続けて質問を重ねられる
向いている質問 手早く概要を知りたいもの 比較や、いくつもの条件が絡むもの
根拠へのリンク あり あり

AIによる概要に自社が出ない場合の確かめ方は、AI Overviewが表示されない理由と直し方で扱っています。

AI検索は会社サイトにどう影響するのか

影響は「読まれ方」と「選ばれ方」の2つに出ます。

中小企業のサイトで言えば、「◯◯の費用はどう決まるか」「◯◯を頼む前に何を決めるか」のように、業務の中で聞かれる細かな質問に1つずつ答えているページが、この小さな問いの受け皿になります。

AIモードに表示されるには?特別な対策は要るのか

特別な対策は要りません。Google は、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないと明記しています(Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、2026-09-28取得)。

条件は、通常の検索と同じです。

「AIモード専用の対策」をうたうサービスがあっても、まずはこの3つを満たしているかを確かめます。

AI検索対策として、会社サイトでやる3つのこと

AIモードも、AIによる概要も、ChatGPT などのAI検索も、土台は共通です。会社サイトでは次の順番で進めます。

AI検索対策として会社サイトでやる3つのこと。登録を確かめる、答えを先に置く、根拠をそろえる
技術の確認が先、文章の書き直しは後です。
  1. 登録を確かめる:Search Console で、主要なページが Google に登録されているかを確かめます。抜粋を止める設定(nosnippet など)が入っていないかも見ます。
  2. 答えを先に置く:見出しを、利用者が実際に聞く質問の形にし、直下の1〜2文で答えます。手順は番号、比較は表にします。
  3. 根拠をそろえる:会社名、更新日、数字の出典を書きます。誰がいつ書いた情報かが分かるページは、回答の根拠として確かめやすくなります。

2の書き方はAI Overviewに引用される記事の書き方で、ChatGPT なども含めた対策はLLMO対策とはで詳しく説明しています。AIモードの回答を作っている生成AIそのものの仕組みは、生成AIとはにまとめました。

AIモードからの流入はどう確かめるか

Search Console の「検索パフォーマンス」で確かめます。Google によると、AIモードやAIによる概要に表示されたサイトの表示回数とクリック数は、検索タイプ「ウェブ」のデータに含まれます。

AIモードだけを切り分けた数字は出ないため、次の2つを月に1回見るのが現実的です。

よくある質問

AIモードが出ると、会社サイトへのアクセスは減りますか

質問の内容によって変わります。AIの回答だけで用が済む質問では、ページを開かずに終わることがあります。一方で、依頼先を比べたい人や根拠を確かめたい人は、回答に添えられたリンクから移ってきます。後者の人に向けたページを用意することが、AI検索対策の中心です。

AIモードに自社サイトを出さない設定はできますか

できます。Google は、nosnippet・data-nosnippet・max-snippet・noindex で、AI機能での使われ方を管理できると説明しています。ただし、これらは通常の検索結果の表示にも影響するため、集客のためのページには使いません。

AI検索対策は、SEO対策と別に必要ですか

別の作業として増やす必要はありません。Google は、AIモードに表示されるための追加の要件はないとしています。検索に登録され、質問に答えるページを整えることが、そのままAI検索対策になります。SEOの基本はSEO対策とはで整理しています。

自社サイトがAI検索に対応できているか分かりません

CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、改善の余地の目安が出ます。登録の確認から見出しの直し方まで任せたい場合は、SEO・AIO対策のサービスで進め方を紹介しています。

出典・参考資料