この記事はAIO対策とは?AI検索に引用される会社になるための実務ガイドの各論です。SEO対策の全体像はSEO対策とはで扱っています。

SEOキーワード選定とは:1ページで答える検索語を決めること

SEOのキーワード選定とは、ページごとに「どの検索語で探している人に答えるか」を決めることです。検索数の多い語を集める作業ではありません。

Google は「SEO スターター ガイド」で、ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考えるよう勧めています。そのうえで、すべての検索方法を予測する必要はなく、ページにその語句をそのまま使う必要もないとしています(Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」、2026-10-06取得)。

中小企業のキーワード選定は「お客様が実際に使う言葉」から始め、1ページに1つの語を割り当てれば足ります。 以下、その手順を示します。

キーワード選定のやり方は?5つの手順

キーワード選定の手順のうち主な3つ。言葉を集める、ツールで広げる、1ページ1語に割り当てる
集める・広げる・割り当てるの順で進めます。

Coadexが会社サイトで行っている手順です。

  1. お客様の言葉を集める:問い合わせや電話で聞かれた質問、商談でよく出る言葉を書き出します。社内の呼び方ではなく、お客様の言い方で書きます。
  2. Search Console の検索語を見る:サイトがすでにあるなら、実際に表示された検索語が分かります。
  3. 予測入力と関連語で広げる:1と2の語を Google で検索し、予測入力や関連する検索から言い換えを拾います。
  4. 検索数と内容で絞る:キーワードプランナーなどで検索数のおおよそを見て、自社が答えられる語を残します。
  5. 1ページ1語に割り当てる:残った語を既存ページか新しいページに1つずつ割り当て、どのページでも狙っていない語を新しい記事の候補にします。

Google のスターターガイドは、詳しい人とそうでない人では検索に使う言葉が違うと説明しています。専門用語と、お客様が使う言い方の両方を書き出しておくと、取りこぼしが減ります。

キーワード選定に使える無料ツールとは

無料で使える Google のツールは4つあります。それぞれに注意点があります。

ツール 分かること 注意点
Search Console 自社サイトが表示された検索語、表示回数、クリック数、掲載順位 一部の検索語はプライバシー保護のため表示されない
キーワードプランナー 検索語ごとの月間検索数のおおよそ Google 広告のアカウントと支払い情報の登録が必要。数字は概数
Google トレンド 検索の人気の推移と、地域ごとの違い 検索数ではなく0〜100に調整した相対値
Google 検索の予測入力 実際に検索されている言い換え 人気の順に並んでいるわけではない

検索数だけで選んではいけない理由とは

検索数の多い語ほど、調べものをしている人が多く、問い合わせから遠くなるからです。会社サイトでは、検索数は少なくても依頼先を探している人の語の方が、成果につながります。

Coadexは、検索語を「探している人が次に何をしたいか」で3つに分けて優先順位を決めています。

検索語の種類 例 問い合わせへの近さ 書くページ
依頼先を探す語 「〇〇 業者」「〇〇 費用」「地域名+業種」 近い サービスページ、費用の記事
比べる・選ぶ語 「〇〇 選び方」「〇〇 違い」 中くらい 比較・選び方の記事
調べる語 「〇〇とは」「〇〇 やり方」 遠い 用語・手順の記事

Google の「ユーザー第一のコンテンツ」のページも、検索からのアクセスを増やすことを主な目的に、さまざまなトピックで多くのコンテンツを作っていないかを確かめる問いを挙げています(Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」、2026-10-06取得)。自社の事業と関係のない語は、検索数が多くても選びません。

選んだキーワードはどこに入れればいいか?

選んだキーワードを入れる3つの場所。タイトルの前半、最初の見出し、説明文
同じ語を何度も繰り返す必要はありません。

Coadexでは、1つのページで狙う語を次の3か所に入れています。

  1. タイトルの前半:検索結果で最初に目に入る位置です。
  2. 最初の見出し(H2):見出しの直下の1〜2文で、その語の質問に答えます。
  3. 説明文(メタディスクリプション):答えを1〜2文で要約します。

あとは読む人に分かる言葉で書きます。Google のスパムに関するポリシーは、ランキングを操作する目的でキーワードを詰め込むことを「キーワードの乱用」とし、例として、同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すことや、都市名や地域名を羅列したテキストのブロックを挙げています(Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」、2026-10-06取得)。地域で営業する会社は、対応地域を一覧で並べるより、実際の対応範囲を文章で書きます。

タイトル・見出し・内部リンクなど、ページの中で確かめる項目は内部SEO対策チェックリストにまとめています。

キーワードを選んだ後、効果はどう確かめるか

Search Console の検索パフォーマンス レポートで、割り当てた語の表示回数・クリック数・掲載順位を月に1回見ます。Google のヘルプは、表示回数が多くクリック率が低いクエリを探して、ページのタイトルと説明を改善する機会を見つけられるとしています(Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 一般的なタスクとユースケース」、2026-10-06取得)。

見えた状態 次にやること
狙った語で表示がない ページが Google に登録されているか確かめる
表示はあるがクリックがない タイトルと説明文を、その語の答えに寄せる
狙っていない語で表示がある その語に答える節を足すか、別のページを作る

選んだ語で記事を続けて書く体制づくりは、オウンドメディアとはで整理しています。

よくある質問

キーワード選定は、検索数がいくつ以上の語を選べばいいですか

決まった基準はありません。地域の業種名など、依頼先を探す語は検索数が少なくても問い合わせにつながります。検索数より、自社の事業と関係があり、そのページで答え切れるかで選びます。

キーワード選定に有料ツールは必要ですか

最初は無料の Google のツールで足ります。サイトがあるなら Search Console の検索語から始め、予測入力とキーワードプランナーで広げます。扱う語が数百に増えて、競合サイトの状況も比べたくなったら、有料ツールを検討します。

1つのページで複数のキーワードを狙ってもいいですか

同じ質問の言い換えなら、1ページにまとめて構いません。答えが違う質問は、ページを分けます。同じ語を複数のページで狙うと、どのページを見せるかが定まりにくくなるため、1語の担当ページは1つにします。

自社サイトでどの検索語を狙うべきか相談したい

CoadexのAI活用セルフ診断で「ホームページ・集客」を選ぶと、改善余地の目安が出ます。検索語の設計からページの手直しまで任せたい場合は、SEO・AIO対策のサービスをご覧ください。外注の相場はSEO対策代行の選び方にまとめています。

出典・参考資料