この記事はAIO対策とは?AI検索に引用される会社になるための実務ガイドの各論です。SEOコンサルが何をする仕事か、依頼すべき会社かどうかはSEOコンサルとはで扱っています。この記事は、代行・外注の見積もりの読み方に絞ります。

SEO対策代行のおすすめの選び方は?「範囲・手法・測り方」で選ぶ

SEO対策代行は、会社の名前や知名度ではなく、次の3点で選びます。おすすめできる代行会社とは、この3点を見積もりの段階で書面にできる会社です。

  1. 範囲:調査、指示、サイトの修正、記事の制作のうち、どこまでを代行するか
  2. 手法:何をして順位や流入を伸ばすのか。Googleのポリシーに反する手法が入っていないか
  3. 測り方:何の数字を、いつ、どう報告するか
SEO対策代行を選ぶ3つの観点。範囲、手法、測り方
見積もりの段階で、この3つが書面に書かれているかを見ます。

Googleも、業者に依頼する前の質問として「期待される結果とその時期、成果はどのように測定するのか」を挙げています(Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」、2026-10-02取得)。この質問にはっきり答えられない会社は、ほかの2点も確かめにくい会社です。

SEO外注の相場は?金額が決まる4つの条件

SEO外注の相場について、公的機関や業界団体の統計はありません。民間の記事に載っている金額は、含まれる作業がそろっていないため、そのまま比べられません。

参考として、Coadexが診断ツールの費用比較で使っている目安は、SEO・AIOのコンサルに設計と改善を6か月頼む場合で18〜90万円です(2026年10月時点)。幅が広いのは、次の4つの条件が会社ごとに違うからです。

条件 金額が抑えやすい 金額が膨らみやすい
範囲 調査と改善の指示まで サイトの修正・記事の制作まで
記事の本数 既存ページの書き直しが中心 毎月の新しい記事を外注する
技術の問題 登録や表示に大きな問題がない 移転・統合・重複ページの整理が必要
社内の体制 指示を受けて社内で直せる 直す人がいない

外注のメニューと、自社でできるか

SEO外注で頼める作業を分けると、次のようになります。見積もりのどの行が、この表のどの作業かを照らし合わせます。

作業 中身 自社でできるか
調査(監査) 登録・表示・技術の問題、狙う検索語の整理 難しい(外注の価値が出やすい)
改善の指示 直すページと順番、直し方 難しい
サイトの修正 タイトル・見出し・内部リンク・表示速度の修正 管理画面で直せる部分はできる
記事の制作 新しい記事・既存記事の書き直し 業界の知識は社内にある
報告 表示回数・クリック・順位・問い合わせの推移 Search Console で見られる

Googleは「小規模なローカル ビジネスの経営者は、おそらく、作業の多くを自分で行うことができます」としています(Google 検索セントラル、2026-10-02取得)。外注費を抑えたいときは、調査と指示だけを頼み、修正と記事は社内でやる分け方が効きます。自社でやることの分け方はSEO対策とはで整理しています。

SEO見積もりの見方:項目ごとに確かめる5点

SEO見積もりを受け取ったら、金額の前に次の5点を確かめます。

確かめること 見るところ 危ないサイン
1. 作業の中身 項目ごとに、何をするかが書かれているか 「SEO対策一式」「上位表示サポート」だけ
2. 成果物 調査の報告書、修正の一覧、記事の本数など、納品されるもの 何が手元に残るか分からない
3. 手法 外部リンクをどう増やすか、記事をどう作るか 「被リンク◯本」「記事を月100本」
4. 測り方 報告する数字と頻度、問い合わせとのつながり 順位だけを報告する
5. 契約の条件 最低契約期間、解約の手続き、成果報酬の定義 途中で解約できない長期の契約

見積もりは、作業の範囲をそろえた依頼文を2〜3社に送ってから比べます。 範囲がそろっていないと、安い見積もりが「やることが少ない」だけの場合と区別できません。

順位の保証は、それだけで外す理由になる

Googleは「Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません」と明記し、掲載順位の保証や、Googleとの「特別な関係」、Googleへの「優先登録」をうたう業者に注意するよう呼びかけています(Google 検索セントラル、2026-10-02取得)。見積もりや営業の説明に「1位を保証」と書かれていたら、その時点で候補から外します。

SEO外注で避けるべき手法とは:Googleのスパムポリシー

安全なSEO外注と危ないSEO外注の比較。リンク、記事、報告
違反の責任を負うのは、外注先ではなく自社のサイトです。

外注先が使う手法がGoogleのポリシーに反していると、責任を負うのは自社のサイトです。Googleは、ポリシーに違反しているサイトは掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあるとしています(Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」、2026-10-02取得)。見積もりや提案に、次の手法が入っていないかを見ます。

手法 Googleのポリシーでの扱い 見積もりでの見え方
リンクの売買 ランキングを上げるためのリンクの売買はリンクスパム 「被リンク施策」「外部対策◯本」
自動でのリンク作成 自動化されたプログラムやサービスでのリンク作成はリンクスパム 「ツールで被リンクを獲得」
記事の大量生成 価値を加えずに生成AIなどで大量のページを作るのは不正使用 「AIで記事を月◯百本」
期限切れドメインの利用 順位の操作を目的に期限切れのドメインを買って使い回すのは不正使用 「中古ドメインでサテライトサイト」

外部リンクを増やす提案を受けたら、どうやって増やすのかを具体的に聞きます。お金や物と引き換えにリンクを張ってもらう方法は、上の表のリンクの売買に当たります。

記事の制作を外注するとき、生成AIで書いた記事は問題ないのか

生成AIを使って書いた記事であること自体は、問題になりません。Googleは、AIや自動化は適切に使用している限りはガイドラインの違反にならず、作成方法ではなく内容が評価の対象になると説明しています(Google 検索セントラル ブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」、2026-10-02取得)。

問題になるのは、読者にとっての価値を加えずに大量のページを作ることです。Googleは、生成AIで価値を付加することなく大量のページを生成すると、スパムポリシーに違反する可能性があるとしています(Google 検索セントラル「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」、2026-10-02取得)。

記事の外注先には、次の3つを聞きます。

  1. 記事の事実や数字を、誰がどうやって確かめるか
  2. 自社の実務や考え方を、どうやって記事に入れるか(取材・資料の受け渡し)
  3. 1か月に何本を、どの検索語に向けて書くか。本数の根拠は何か

自社の知識が入らない記事は、AIで書いても人が書いても、ほかの会社の記事と同じ内容になります。外注先には、社内の資料やよく受ける質問を渡せる体制かを確かめます。

SEO依頼の前に、自社で決めること・渡すものは?

SEO依頼の前に、次の3つを決めておくと、見積もりの範囲がそろいます。

  1. 目的を1つに決める:問い合わせを増やす、採用の応募を増やす、など
  2. 狙う範囲を決める:どのサービスのページから直すか
  3. 測る数字を決める:Search Console の表示回数とクリック、月ごとの問い合わせ件数

渡すものにも気をつけます。Googleは、SEO業者から監査の提案を受けた段階では、Search Console への読み取りの権限だけを付与し、書き込みの権限は付与しないよう案内しています。Search Console の所有者は自社のまま残します。

フリーランスに外注する場合は、従業員を使用する発注事業者に、業務の内容・報酬の額・支払期日などの取引条件を、書面等で直ちに明示する義務があります(公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法」、2026-10-02取得)。見積もりとは別に、条件を書いた発注書を用意します。

よくある質問

SEO対策代行のおすすめの会社を教えてください

特定の会社の名前ではなく、範囲・手法・測り方を書面で示せるかで選びます。順位の保証をうたう会社と、リンクの購入や記事の大量生成を含む提案をする会社は外します。

SEO外注の相場より安い見積もりは、避けたほうがいいですか

金額だけでは判断しません。作業の中身、成果物、手法を確かめ、範囲がほかの見積もりと同じかを見ます。安い理由が「範囲が狭い」だけなら、自社に合っている場合もあります。

SEO見積もりで、成果報酬型を選んでもいいですか

選んでもかまいませんが、何を成果とするかを契約前に確かめます。順位を成果にする場合は、その検索語が問い合わせにつながる語かを見ます。

自社の場合、どこまで外注すべきか相談できますか

今のサイトの状態と社内の体制をうかがい、外注する範囲と社内でやる範囲を整理してお答えします。お問い合わせからご連絡ください。

出典・参考資料